北京オリンピック開幕期間中の連載コラム、
長光歌子先生のインタビュー記事続編を興味深く拝読。
指導者としての目線で語られる言葉の中で登場する髙橋大輔選手のエピソードで、
『周りの人に愛される選手』というワードに目が留まりました。
コーチやトレーナーや競技生活を支える人たち、家族や身近な人たち、
そして世界中にいる沢山のファンの愛に包まれてきたアスリートであることを
再確認できた記事でした。以下、情報を抜粋してお借りします。
★フィギュアの表現力に恋愛は必要か 高橋大輔の恩師が語る、スケーターの才能の伸ばし方
[THE ANSWER (小宮良之) 2022.02.09]
「THE ANSWER的 オリンピックのミカタ」#41 連載「名伯楽のフィギュアスケート論」第4回
開催中の北京五輪でも日本人フィギュアスケーターの活躍が続いているが、その土台を作った1人に挙げられるのが、数々の選手を育ててきた長光歌子コーチだ。高橋大輔を中学時代から長年指導し、2010年バンクーバー五輪での日本男子初の銅メダル獲得に導いた。そんな歴史を築いた名伯楽が語る「フィギュアスケート論」。今回は選手を見る際に重視する点や、才能をいかに伸ばすかなどについて、自身の指導経験を踏まえて語ってくれた。
◇ ◇ ◇
――フィギュアスケートにおける「表現力」に、恋愛は必要ですか?
やや俗的な質問にも、長光歌子コーチは明確に、丁寧に答えてくれた。
「表現に恋愛は関係ないですね。表現っていうのは音に対し、全身が反応するもので、練習を重ねてさらに細やかに出せるようにするんです。恋愛をしてハッピーになって、もっと練習を頑張れるなら、それはそれで私の場合は止めないです。人を好きになることは、人生を豊かにすると思っていますし。ただ、表現を豊かにするために恋愛をした方がいい、というのは私にはないですね」
では、フィギュアスケーターの才能はいかに伸ばすべきなのか?
高橋大輔など多くの優れたスケーターを育てた長光コーチに、じっくりと話を聞いた。
――まず、性格としてはどんな子供がフィギュアスケーターに向いているのでしょうか?
「昔はコンパルソリー(氷上を滑って課題の図形を描き、その滑走姿勢と滑り跡の正確さを競う種目。1990年に廃止され、ショートプログラムに移行した。図形=フィギュアという言葉がフィギュアスケートの由来)があって、物事をコツコツとできる、寒いところでも続けられる、辛抱強さのような性格が求められました」
――求められる資質も、時代とともに変わりつつあるのでしょうか?
「スケートが好きでいられるか、それは変わらず一番だと思います。結局は、本人がコツコツと練習を積み重ねるしかないので。スケートに対する一途さというのですかね」…
(途中省略)
――受験もネックですね。
「中学、高校、大学と受験が山になってしまいますね。トップスケーターには教育もパッケージでやれないか、とも考えます。受験は将来を考えると大事なので、人生の選択でしょうけど、やりたいのに続けられないのは悲しいですから」
――現代では問題を起こす親御さんも少なくないですが、長光先生はその手の話を聞きません。
「よく続いているね、とは言われます(笑)。でも、皆さん、嫌いじゃないんです。話をすれば、大抵は分かってもらえるというか。一つ大きいのは(高橋)大輔の存在ですね。彼の親御さんが、一言も『こうしてくれ』って要求してきたことがないんです。だから一線を越えそうと思った時だけ、『大輔の良さは親御さんで、彼のように周りの人に愛される選手でないと上達しないですよ』と話しています。もし、彼のようになりたいんだったらって」
(第5回へ続く)
★フィギュア高橋の演技「奇跡のよう」
[京都新聞 2014.02.22 14:00] ※原文リンクが切れていますがブログの記録から転載します
ソチ五輪フィギュアスケート男子で、6位入賞した高橋大輔選手の演技は「奇跡のようだった」。同選手の専属トレーナーを務めた渡部文緒(のりお)さん(39)=大阪府高槻市=がこのほど帰国し、間近で支えたけがとの戦いを振り返った。高橋選手が「最後の舞台」と位置づける五輪のエキシビション(日本時間23日未明)を前に、「高橋大輔はこれだ、という滑りをしてほしい」と願っている。
渡部さんはスポーツ現場で医科学サポートを行う「ブライトボディ」(本社・京都府宇治市)に2005年から勤務し、06年夏に高橋選手のトレーナーに。11年に独立し、現在は久御山高サッカー部や京都成章高ラグビー部も担当する。高橋選手の練習には毎日付き合い、体の動きをチェックしたり、体幹強化のトレーニングを指導。「家族よりも一緒にいる時間は長い」と話す。
08年に右膝をけがした影響もあって高橋選手は左右の脚力が違い、ジャンプの安定が今シーズンの課題だった。さらに昨秋は右すねも負傷。痛みは引いたものの、ずっと違和感は消えなかった。
「大輔は感覚の人間。もがき苦しんでいた。一定でない膝の感覚を(滑る時に)合わせるのがすごく難しかったはず」。ソチ入り後は人目に付かないところで患部を冷やしたという。
ショートプログラム当日にメールを送った。神経が高ぶる演技前では初めてのことだった。約7年半、苦楽を共にしてきた自らの思いを率直に伝えた。それに応えるように、高橋選手はリンクで不調のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を成功させた。「(浅田)真央ちゃんと同じように、メダルを取れなくても大輔は人に何かを感じさせる滑りができる数少ない選手。感動した」
演技後、じっくりと2人で話はしていない。これまでは選手とトレーナーとして、なれ合いの関係にならないよう距離を保ってきた。「これで大輔とは一区切り。人間的にすごく好きなので、ずっと付き合いたい友人になるかな」。そう言ってほほ笑んだ。
◆Sochi 2014 Daisuke Takahashi before SP 00697
◆Sochi 2014 Daisuke Takahashi before FS 00721
◆Daisuke Takahashi 2014 Sochi Olympics Free Skate The Beatles
大輔さんと歌子先生にとっての3度目のオリンピックの舞台、
怪我を抱えてた厳しい状況の中でこんなにも美しい演技を見せてくれていたことを
思い出させてくれるソチのビートルズメドレー…あれから8年になるのですね。
2022年の北京オリンピックを見ていると髙橋大輔選手の演技が思い出される…
そんな人々のツイートが目にするたびに記録にも記録にも残るスケーターなのだと
改めて感じさせられますね。2010年の名演技、振り返り用にお借りします。
◆Takahashi Daisuke 🇯🇵Short Program to "Eye" at Vancouver 2010
◆Daisuke Takahashi's Free Program to 'La Strada' at Vancouver 2010 | Music Monday
もう一度オリンピックの舞台に立つこともアイスダンサーとしての初出場も
残念ながら叶わなかったけれど、現役選手として今も氷上に立つ姿が見られることは
応援する側にとって本当にかけがえのない時間を与えてもらっていると感じます。
◆村元哉中/髙橋大輔組 【四大陸フィギュア2022】アイスダンス フリーダンス <ノーカット>
アイスダンス界に新たな風を吹き込んだ村元髙橋組、
四大陸選手権のFDがぐんぐん再生回数を伸ばしていますね。
バレエ音楽の世界を氷上で魅せるかなだい、
世界選手権ではどんな滑りを見せてくれるのか楽しみです!
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長光歌子先生のインタビュー記事続編を興味深く拝読。
指導者としての目線で語られる言葉の中で登場する髙橋大輔選手のエピソードで、
『周りの人に愛される選手』というワードに目が留まりました。
コーチやトレーナーや競技生活を支える人たち、家族や身近な人たち、
そして世界中にいる沢山のファンの愛に包まれてきたアスリートであることを
再確認できた記事でした。以下、情報を抜粋してお借りします。
★フィギュアの表現力に恋愛は必要か 高橋大輔の恩師が語る、スケーターの才能の伸ばし方
[THE ANSWER (小宮良之) 2022.02.09]
「THE ANSWER的 オリンピックのミカタ」#41 連載「名伯楽のフィギュアスケート論」第4回
開催中の北京五輪でも日本人フィギュアスケーターの活躍が続いているが、その土台を作った1人に挙げられるのが、数々の選手を育ててきた長光歌子コーチだ。高橋大輔を中学時代から長年指導し、2010年バンクーバー五輪での日本男子初の銅メダル獲得に導いた。そんな歴史を築いた名伯楽が語る「フィギュアスケート論」。今回は選手を見る際に重視する点や、才能をいかに伸ばすかなどについて、自身の指導経験を踏まえて語ってくれた。
◇ ◇ ◇
――フィギュアスケートにおける「表現力」に、恋愛は必要ですか?
やや俗的な質問にも、長光歌子コーチは明確に、丁寧に答えてくれた。
「表現に恋愛は関係ないですね。表現っていうのは音に対し、全身が反応するもので、練習を重ねてさらに細やかに出せるようにするんです。恋愛をしてハッピーになって、もっと練習を頑張れるなら、それはそれで私の場合は止めないです。人を好きになることは、人生を豊かにすると思っていますし。ただ、表現を豊かにするために恋愛をした方がいい、というのは私にはないですね」
では、フィギュアスケーターの才能はいかに伸ばすべきなのか?
高橋大輔など多くの優れたスケーターを育てた長光コーチに、じっくりと話を聞いた。
――まず、性格としてはどんな子供がフィギュアスケーターに向いているのでしょうか?
「昔はコンパルソリー(氷上を滑って課題の図形を描き、その滑走姿勢と滑り跡の正確さを競う種目。1990年に廃止され、ショートプログラムに移行した。図形=フィギュアという言葉がフィギュアスケートの由来)があって、物事をコツコツとできる、寒いところでも続けられる、辛抱強さのような性格が求められました」
――求められる資質も、時代とともに変わりつつあるのでしょうか?
「スケートが好きでいられるか、それは変わらず一番だと思います。結局は、本人がコツコツと練習を積み重ねるしかないので。スケートに対する一途さというのですかね」…
(途中省略)
――受験もネックですね。
「中学、高校、大学と受験が山になってしまいますね。トップスケーターには教育もパッケージでやれないか、とも考えます。受験は将来を考えると大事なので、人生の選択でしょうけど、やりたいのに続けられないのは悲しいですから」
――現代では問題を起こす親御さんも少なくないですが、長光先生はその手の話を聞きません。
「よく続いているね、とは言われます(笑)。でも、皆さん、嫌いじゃないんです。話をすれば、大抵は分かってもらえるというか。一つ大きいのは(高橋)大輔の存在ですね。彼の親御さんが、一言も『こうしてくれ』って要求してきたことがないんです。だから一線を越えそうと思った時だけ、『大輔の良さは親御さんで、彼のように周りの人に愛される選手でないと上達しないですよ』と話しています。もし、彼のようになりたいんだったらって」
(第5回へ続く)
★フィギュア高橋の演技「奇跡のよう」
[京都新聞 2014.02.22 14:00] ※原文リンクが切れていますがブログの記録から転載します
ソチ五輪フィギュアスケート男子で、6位入賞した高橋大輔選手の演技は「奇跡のようだった」。同選手の専属トレーナーを務めた渡部文緒(のりお)さん(39)=大阪府高槻市=がこのほど帰国し、間近で支えたけがとの戦いを振り返った。高橋選手が「最後の舞台」と位置づける五輪のエキシビション(日本時間23日未明)を前に、「高橋大輔はこれだ、という滑りをしてほしい」と願っている。
渡部さんはスポーツ現場で医科学サポートを行う「ブライトボディ」(本社・京都府宇治市)に2005年から勤務し、06年夏に高橋選手のトレーナーに。11年に独立し、現在は久御山高サッカー部や京都成章高ラグビー部も担当する。高橋選手の練習には毎日付き合い、体の動きをチェックしたり、体幹強化のトレーニングを指導。「家族よりも一緒にいる時間は長い」と話す。
08年に右膝をけがした影響もあって高橋選手は左右の脚力が違い、ジャンプの安定が今シーズンの課題だった。さらに昨秋は右すねも負傷。痛みは引いたものの、ずっと違和感は消えなかった。
「大輔は感覚の人間。もがき苦しんでいた。一定でない膝の感覚を(滑る時に)合わせるのがすごく難しかったはず」。ソチ入り後は人目に付かないところで患部を冷やしたという。
ショートプログラム当日にメールを送った。神経が高ぶる演技前では初めてのことだった。約7年半、苦楽を共にしてきた自らの思いを率直に伝えた。それに応えるように、高橋選手はリンクで不調のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を成功させた。「(浅田)真央ちゃんと同じように、メダルを取れなくても大輔は人に何かを感じさせる滑りができる数少ない選手。感動した」
演技後、じっくりと2人で話はしていない。これまでは選手とトレーナーとして、なれ合いの関係にならないよう距離を保ってきた。「これで大輔とは一区切り。人間的にすごく好きなので、ずっと付き合いたい友人になるかな」。そう言ってほほ笑んだ。
◆Sochi 2014 Daisuke Takahashi before SP 00697
◆Sochi 2014 Daisuke Takahashi before FS 00721
◆Daisuke Takahashi 2014 Sochi Olympics Free Skate The Beatles
大輔さんと歌子先生にとっての3度目のオリンピックの舞台、
怪我を抱えてた厳しい状況の中でこんなにも美しい演技を見せてくれていたことを
思い出させてくれるソチのビートルズメドレー…あれから8年になるのですね。
2022年の北京オリンピックを見ていると髙橋大輔選手の演技が思い出される…
そんな人々のツイートが目にするたびに記録にも記録にも残るスケーターなのだと
改めて感じさせられますね。2010年の名演技、振り返り用にお借りします。
◆Takahashi Daisuke 🇯🇵Short Program to "Eye" at Vancouver 2010
◆Daisuke Takahashi's Free Program to 'La Strada' at Vancouver 2010 | Music Monday
もう一度オリンピックの舞台に立つこともアイスダンサーとしての初出場も
残念ながら叶わなかったけれど、現役選手として今も氷上に立つ姿が見られることは
応援する側にとって本当にかけがえのない時間を与えてもらっていると感じます。
◆村元哉中/髙橋大輔組 【四大陸フィギュア2022】アイスダンス フリーダンス <ノーカット>
アイスダンス界に新たな風を吹き込んだ村元髙橋組、
四大陸選手権のFDがぐんぐん再生回数を伸ばしていますね。
バレエ音楽の世界を氷上で魅せるかなだい、
世界選手権ではどんな滑りを見せてくれるのか楽しみです!
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