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大輔さんがラジオで語ったフィギュアスケートと音楽と平昌五輪代表選手たち

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予定より30分押しでスタートしたお正月のラジオ番組、
「Love☆フィギュアミュージック2!~ピョンチャン五輪直前スペシャル~」。
開始直前には「思い出のマーニー」ピアノバージョンが流れていましたが
番組内でも大輔さんのかつてのプログラム曲が流れたり当時のエピソードが聴けたりして。
「らぶ☆ふぃぎゅあみゅーじっく、つー!」
という高めトーンの大輔さんの声でタイトルコールにも心を鷲掴みされ、
ジッと大輔さんのイケボに耳を傾けながら聴き入った貴重なラジオ番組でした。

大輔さん出演部分は事前録音で、番組進行は生放送。
スタジオには刈屋解説員も登場して熱い髙橋大輔評を語ってくれていましたね。
その刈屋さん名言をいくつか抜粋で。

・よく言われていたのが「高橋大輔選手の後に音楽がついてくる」ということ。
 音楽を可視化できるし主旋律だけでない他の音も拾って表現する。
 それは天性のもの、稀に見る才能の持ち主。

・ソチFS演技のときのことを後々に聞いたら、「音しか聴いてなかった」と。
 技のこととか次に何をやろうかとかストーリーも考えずに
 ただ音楽だけを聴いている。だから俳優ではなく、自分はダンサーなんだ、と。
 選手によっては音楽を聴かずに滑っている人もいるが
 髙橋大輔は音を表現するのに全力を尽くす、だから見ている人に伝わる。
 こんなスケーターはそうそういない。


・長くフィギュアスケートという競技を見てきたが
 ブルースを表現できた最初の選手が髙橋大輔。 
・ブルースは髙橋大輔レベルになると上手く表現できる、それほど難しい曲。
 演じる人によって向いている曲とそうでない曲がある。


音楽の捉え方は他の人とは違って特別だとか、稀代のダンサーだとか、天才とか…
大輔さんへの絶賛の言葉の数々が嬉しかった刈屋さんのトークは
フィギュアファンにとって興味深い話もたくさんありましたね。

番組全体としては「全日本フィギュア2017」後に発表された平昌五輪日本代表選手たちや、
世界の注目選手ひとりひとりをクローズアップしてのフィギュア音楽トークが展開。
以下、番組を聴きながらメモを取っていたので抜けているところもあると思いますが
特に印象深かった部分の要約を抜粋で記しておきます。

【宇野昌磨選手について】
・インタビュー音声で昌磨くん自身が語った今シーズンのプログラム
 (SP「四季」より「冬」)
 綺麗な曲なので冬らしさ、切ない感じ、内に秘めたイメージを表現したい。
 自分の癖を消して感情を乗せない、「無」を目指している。
 (FSトゥーランドット)
 僕なりのトゥーランドットを見せたい、得意なものを詰め込みながら滑る。
 後半にかけての盛り上がりが2年前とは違う、
 最後はお客さんと一緒に感動して笑顔で終わらせられたら。
・大輔さん視点の昌磨くん評
 「オリンピックの表彰台に乗る実力がある」
 「冬の景色を無を捉えているとのことだったが、それを魅せる滑りが出来ている」
 「ねばり、力強さがあっていつもバイオリンの音に滑りが合っているなと思う」
 「フリーは壮大な曲、徐々に盛り上がっていくので体力がない選手は使えない、
  後半に向けてスピードも出して…でも宇野選手は出来ている。
  ジャンプの成功などに関わらず毎回見るたびに感動する、魅せられる。」

 (刈屋さんに平昌五輪の表彰台への可能性を聞かれて)
 「イケると思いますよ!(キリッ)」

【田中刑事選手について】
・同じ岡山出身のスケーター、刑事くんについての大輔さんの言葉
 「全日本までいつも以上の練習をしてきたので結果として出せて良かった」
 「少しアドバイスしたり、一緒に練習したりした」
 「あの緊張感の中で田中選手は攻めて演じ切った、
  特にSP後半のステップシークエンスに引き込まれた」

・刑事くんのSPはブルースということで「ブルース談議」も。
 大輔さんも2012年世界選手権で銀メダルを獲得したときのフリーが
 「Blues for Klook」だっと、話を振ってくれる鈴木キャスターにも感謝。
 「曲の雰囲気に合わせて気だるさを出して…
  淡々と盛り上がっていくところも感じるままに表現した。
  手をぶらぶらさせて、きっちりやるのではなくその時のテンションで変えていった」
 「力の抜け感、っていうのは体幹がないと表現できない」


【ネイサン・チェン選手について】
・「4回転の申し子」と評されるが強みはそれ以外にもある、
 幼い頃からバレエを習っていた、SPの衣装は上下黒でブレードも黒にして
 トータルの動きを見せている…等と刈屋さんの解説あり。
・大輔さんが見たネイサン評
「手の指先、足の指先まで神経が走っていて足さばきが素晴らしい。
 体のポジショニングが洗練されている。」
「SPが大好き、色気がある。男性的な色気や仕草が
 妖しい感じの曲やボイスにマッチしている」

・ネイサンSPの振付師、シィ=リーン・ボーンは大輔さんの「マンボ」「道化師」も担当
「スケーターとしても素晴らしく挑戦し続けた人、
 プログラム作りも独特でこだわりを持っている。
 たまに違う世界に入り込む、アーティストなんだなぁ、と。」


【ハビエル・フェルナンデス選手について】
・コーチが温めていたFS「ラマンチャの男」についての大輔さん評
 「ラマンチャの男=ハビエルだなっていう(笑)
  主人公がそのままスケートをしているみたい」

・オリンピックでの勝負の行方について
 「オリンピックチャンピオンになる選手は
  特別なものを持っている、魅せる力を持っている」
 「(男子は)予想できないが、みんなが4回転を成功した上での戦いを見てみたい」


~テーマに沿って大輔さんが選曲するコーナー「大輔ミュージック」~
今回は歴代のオリンピック曲から大輔さんが印象に残っているものをチョイス。
なかなか選べなくて7曲ほど候補があったという中で最終的に絞った2曲を紹介、
ちなみにこの時のBGMは「ロクサーヌのタンゴ」でした。

【ある愛の詩】
2002年ソルトレイク大会、ペアのサレー&ペルティエが滑ったフリープログラム。
「ひとつのストーリー、映画を見ているようだった」
と大輔さん。偶然にも刈屋さんもまた、この時の演技が思い出に残っているということで
当時の実況メモ?か何かを持ってきて熱く語っておられました。

【プロフィギュアスケーターとしての髙橋大輔】
「かなり回り道をしてきたとは思うんですけど、
 自分自身スケートが一番好きだし一番自信を持てるところなので…
 出来るだけ滑っていきたいな、と。身体が動くかぎりは…」

引退後の大輔さん自身の話の中で語ってくれたこの言葉、とても胸に沁みました。
また、プロのスケートで魅了したプログラム「Krone」についての話では
ソチ五輪のあと、ギルティクラウン全話を2日間でかけて携帯で鑑賞し大号泣したとか、
その時からずっと滑りたかった曲が「Krone」、ピアノバージョンを滑ったけれど
アニメで使われている方は壮大なバージョン、本当はそっちがやりたい。
どこかでやると思う、身体の状態が戻ったらやりたい、いつか必ず…
思い入れのある音楽で滑る大輔さんのパフォーマンス、お披露目を楽しみにしています!

【ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番】
「大輔ミュージック」の2曲目に選んだのが真央さんがソチFSで滑ったこの曲。
「手に汗握る場面で決めてくる浅田真央の強さ、何なんだろう…と。
 ジャンプを降りて!降りて!…と、最後まで体の力が抜けなくて
 終わったあとにグッタリした。自分のことのようになった」

この曲は大輔さん自身もFSで滑っていて
「このプログラムからシニアでやっと戦えるようになってきた、
 スタートの曲で自分を変えてくれた思い入れのある曲。
 真央ちゃんとザ・アイスで少し滑ったんですけれど、
 またどこかで一緒に滑りたいね、と。勝手に思ってるだけですけど…」

「それはぜひ!」と刈屋さんたちも言っていましたがファンも待っていますよね!
ぜひぜひ早めに実現させてくれたらと願っています!!


【坂本花織選手について】
再び平昌五輪の日本代表選手について語り始める大輔さんたち。
「怖い存在、ジャンプの質が良く、スタミナもある。勢いがある。」
というのが大輔さんによる坂本さん評。
FS「アメリのワルツ」が「個性的で好き」だと大輔さん、
自身の2010年EXナンバーでもある楽曲ということで
ステファン・ランビエルが振付だという話とか、
人形のように誰かに動かされているイメージで滑っていたとか、
そんなことも語ってくれていました。

【エフゲニア・メドベージェワ選手について】
「独特なプログラムの見せ方をする選手、
 ストーリーを表現することに長けている。
 ダンサーではなくて役者さんに近い、僕はその逆…」

大輔さん自身とは異なるタイプのスケーターだという話、なるほどと思いました。
ロシアは今回の五輪出場における問題解決が待たれるところ、
ここでも刈屋さんの解説がとても分かりやすかったです。

【宮原知子選手について】
「全日本は感動しましたね~怪我があってジャンプ練習を始めたのが10月で、
 大丈夫かなと思ってみていたけどNHK杯での滑りが自信につながったのかな、と。
 休んでいるうちに表現が一段上がった、休んでいる間も磨き続けていた…
 このプログラム(SAYURI)、大好きなんですけど非常に彼女に良く合っていると思う。
 奥ゆかしさ、努力家、強さも表現出来ている。
 今シーズンは大人っぽくなった、和の表現が合っている。
 (平昌では)やってくれると思いますよ!」

関大のリンクで練習していた知子ちゃんをよく知る大輔さんらしいコメント、
そして温かいエールにも感動させられました。

【オリンピックへの思い】
番組の終わりには大輔さんが直々にオリンピックへの思いと合わせて
自身の選手時代のことをまた語ってくれていました。

「オリンピックにかける思いは他の試合より強いし、4年分の思いが詰まっている。」
「オリンピックでの気持ちの爆発力は特別なもの」
「練習ではもう駄目だと思ったソチでのフリーの演技は奇跡に近かった。
 絶対このオリンピックで披露したい、良い演技をしたいっていう気持ちが
 まぁミスはあったんですけどもジャンプを決めさせてくれたなって。」


あのソチ五輪での演技からもうすぐ4年…大輔さんにとってはつらかったことよりも
かけがえのない大切な思い出として心の中に残りつつあるのかな、と感じました。



来る平昌五輪に向けて、フィギュア以外の種目の中で大輔さんが注目しているのが
スピードスケートの小平選手。バンクーバー、ソチでも一緒に出場していた選手が
平昌五輪にも出場することに賛辞と期待の言葉をかけていました。

「またお会いしましょう!」
番組の最後の最後にそう言いましたよね?大輔さん?!
この先に第3弾も待っているって思っていていいのでしょうか??
番組への熱い感想が後押しになるかもしれませんね。
こちらのフォームから送れますので、ぜひ!!
https://www.nhk.or.jp/radiosp/lfm/letter.html
番組後半を限定公開して下さっています。ありがとうございます。
こちら

ラジオトークにもあった振付師シェイ=リーン・ボーンの「奇跡のレッスン」、
今月中に再放送が予定されています。大輔さんの「マンボ」の話なども出てきますので
以前見逃してしまった方はぜひチェックしてみてくださいね!
http://www4.nhk.or.jp/wonderlesson/2/
初回放送は2016年11月、番組を見ての感想はこちらのブログ記事に残してあります。
https://ameblo.jp/chocolove37/entry-12132717331.html

◇01月18日(木) 23:00~23:50  NHK BS1
[再]「奇跡のレッスン~世界の最強コーチと子どもたち~【フィギュアスケート】(前編)」
http://www4.nhk.or.jp/wonderlesson/x/2018-01-18/11/9705/2276001/

◇01月18日(木) 23:00~23:50  NHK BS1
[再]「奇跡のレッスン~世界の最強コーチと子どもたち~【フィギュアスケート】(後編)」
http://www4.nhk.or.jp/wonderlesson/x/2018-01-25/11/66063/2276002/


鋭く細やかな観察眼と芸術性豊かな言葉の表現で大輔さんが語ってくれた
フィギュアスケートと音楽と平昌五輪出場の注目選手たち、
競技としての魅力を感じながら五輪観戦するのにとても役立ちそうです。
現地に渡る五輪中継キャスター・大輔さんの活躍にも期待しています!

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