「LOTF2017」で進化していく「ダンサー・高橋大輔」を見守った6月も今日で終わり。
2017年も半分が過ぎましたね~つくづく時の流れるのは早いなぁと感じます。
そんな中、7月のBSフジ「フィギュアスケートTV!」の放送情報が入ってきました。
放送日は7月8日(土)23時~、過去に放送された回の再放送、ということですが…
http://www.bsfuji.tv/figuretv/pub/
『2015年5月に放送した好評企画“リクエストアワー”の第1弾をアンコール放送』
当時のブログ記事を遡って確認したところ…
http://ameblo.jp/chocolove37/entry-12024856189.html
2015年5月10日放送「フィギュアスケートTV!」は『ほぼ丸ごとリクエストアワー』。
事前に募集された視聴者からのリクエストをもとに構成された回で
人気の高かった演技をいくつか放送してくれていました。
そのリクエスト獲得数で第1位だったのが大輔さん!
実況解説なしのMOI2006「ノクターン」&「ロクサーヌ」が見られて
当時の大輔さんの映像を持っていない自分にとってとても嬉しかった記憶があります。
UP主様に感謝して再度お借りします。
◆MOI2006 Daisuke TAKAHASHI Nocturne~El Tango De Roxanne
https://youtu.be/X6DtFXmmjL4
今度の再放送、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。
その他にもフィギュアスケート関連のテレビ情報をお知らせしておきます。
◇07月02日(日)23:55~24:55 日テレ系列
「Going! Sports&News」
フィギュア15歳・本田真凜特集!エキシビションで最新の演技を披露!今季シニアデビューへのカギ&平昌五輪出場へのポイントを分析
http://www.ntv.co.jp/program/detail/21860735.html
◇07月01日(土)24:00~24:50 NHK BS1
「スポーツ酒場“語り亭”『“天才”の育て方』」
14歳の中学生でありながら、歴代最多記録の29連勝を達成した将棋界の超新星、藤井聡太四段。彼のような“天才”はいかにして誕生したのか…そこで今回は緊急開店!“元祖天才”の加藤一二三九段と師匠の杉本昌隆七段が指摘する、藤井四段の知られざるすごさとは?青山学院陸上部の原晋監督、元フィギュアスケート日本代表の本田武史さん、スポーツジャーナリストの吉井妙子さんも来店、才能の伸ばし方を徹底的に語りつくす。
http://www4.nhk.or.jp/kataritei/x/2017-07-01/11/10568/2265062/
◇07月02日(日)22:00~23:00 日テレプラス(CS)
[再]「荒川静香 Friends+α 2016-17 #11」
【ゲスト】佐藤久美子…2度の五輪シーズンに師弟関係だった二人。妻として母としてフィギュアスケート一家を支える素顔に迫ります。
http://www.nitteleplus.com/program/sport/friendsplus_2016.html
◇07月04日(火)22:25~23:15 NHK総合
「グッと!スポーツ 『氷上の貴公子 宇野昌磨』」
番組恒例の「駆けつけパフォーマンス」。
今回は宇野選手とマスター相葉が「ぐるぐる回っても目が回らないか?」対決です。
https://www4.nhk.or.jp/g-sport/x/2017-07-04/21/7823/1743050/
※インターネットTVガイド、放送関連web記事あり
★宇野昌磨選手が「グッと!スポーツ」に出演! 相葉雅紀さんとのグルグル三輪車競争に「自信ない」!?
http://www.tvguide.or.jp/feature/kissandcry/20170629/01.html
◇07月08日(土) 23:00~ BSフジ
【再】「フィギュアスケートTV!」
2015年5月に放送した好評企画“リクエストアワー”の第1弾のアンコール放送
※リクエスト獲得数第1位:髙橋大輔さんのMOI2006「ノクターン」&「ロクサーヌ」
http://www.bsfuji.tv/figuretv/pub/
◇07月10日(月) 22:00~23:00 日テレプラス(CS)
[再]「荒川静香 Friends+α 2016-17 #12」
2016-17総集編 ※大輔さんとの対談あり
http://www.nitteleplus.com/program/sport/friendsplus_2016.html
以下、大輔さん関連のweb記事をお借りします。
ひとつは石川現役時代の大輔さんをサポートしてくださった
栄養士の石川さんがプロデュースされる食堂が横浜にオープンするというニュース。
もうひとつは5月に発売された女性誌のインタビュー記事、
既出の内容ですが改めて全文をお借りします
★高橋大輔選手の食事で健康に 栄養アドバイザーら関内に開店
[カナロコ(神奈川新聞ニュース) 2017.06.29]
http://www.kanaloco.jp/article/261009
★高橋大輔が思い描く「こんな人生が送りたい!」その内容とは [FRaU]
[講談社 JHOSEISHI.NET(Yahoo!ニュース) 2017.06.29]
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170629-00010001-kjn-ent
2014年に28歳でフィギュアスケートの競技生活から引退した高橋大輔。今後の彼の挑戦から目が離せない。インタビュー全文公開。
■新しいことを始めるときは いつもすごく臆病になる
現役時代、何度か、「あ、今お客様の気持ちとシンクロしている」と感じられたことがあった。試合中にそんな手応えを得られることは稀だけれど、その確かな空気感を共有できたことは、今も強く心に刻まれている。感情の起伏が激しいことは、(仕事仲間としては若干厄介な気質だけれど)表現者にとっては大切な才能である。
ダメだダメだと自分を責めつつ、最後は「いい時はいいんだから、その奇跡を信じよう」と開き直る。常に劇的に感情が動いているから、感情の高揚感に肉体の動きがついて来た時、あるいは肉体の動きに感情が釣られた時、想像を超えるような、心を震わす表現が生まれる。妄想も含め、つくづく日々をドラマチックに生きている人である。
「いや、でも基本は、何もやりたくないんです。競技生活をしていたころは、次はこの試合でと予定が組まれて、そこにピークを合わせるように調整しながら毎日を過ごしていたので、まっさらな状態から何かを生み出す、という経験をしたことがなくて。ゼロから何かを作る訓練をしたことがないぶん、新しいことを始める時はすごく臆病になるんです。競技を引退してからは、提案される仕事は、自分には難しいかな、向いていないかな、と思っても今は思い切って飛び込むようにしています。いざやってみたら全力で楽しんでる自分がいる(笑)。最後は、『こんなことでお金を頂いてしまってもいいのかな、すごく楽しんでしまっているんですけど』みたいな(笑)」
2014年に28歳で競技生活から引退した彼は、プロスケーターやスポーツキャスターとして活躍する以外に、昨年はダンサーとして2000人規模の観客を擁する東急シアターオーブのステージに立っている。現役時代に、(高橋さん出演舞台の構成・演出を担当している)シェリル・バークさんから「ダンサーとして世界有数のダンサーたちと一緒に踊ってみるのは?」と声をかけられ、その時は、スケート靴を履いていない時の自分のパフォーマンスが想像できずに断った。
現役でありながら、スケートから離れて別のことに取り組むことも考えられなかった。ところが、競技から引退後、ニューヨークで語学留学中に再度「一緒にダンスをやりましょう」と声をかけられ、日本に戻ってから「OK」の返事をすることにした。
■これからは、妄想じゃなく、 LOVEを実践していかないと
「日本で仕事を始めようという気持ちになった時、“せっかくなら、新しいことに挑戦しないとな” と思いました。スケート靴を脱いだとき、自分に何ができるのか、全くわからなかったけれど、失敗したら失敗したで、オファーしてくださった方がきっと見る目がなかったんだと思えばいいか、と開き直って(笑)。
日本でダンスのレッスンをしていこうと思っていたら、『何もしなくていい。変な癖がつくよりはまっさらな状態で来てもらったほうが』と言われて。実際、シェリルを始めとしたアメリカの演出チームはみんな褒め上手で、『すごくいいよ!』とか『大丈夫!』『正解はないんだから、好きなようにやればいい』とか、基本、おだてられながら、毎日いい気分で稽古を進めていくことができました(笑)」
2016年に上演されたステージ「LOVE ON THE FLOOR」は、大盛況のうちに幕を下ろした。そうして昨年12月、「LOVE~」の2017年公演が決定。高橋さんは、シェリルさんとのダブル主演を務める。
「現役時代はソロスケーターだったので、エモーショナルな表現の時も、妄想力を働かせることで補える部分が大きかったんですが、『LOVE~』はペアでのダンスもあるので、いざ『こんな感じで』と男女の愛のイメージを求められた時、咄嗟に想像することができませんでした。肉体同士が、リアルにコンタクトするものだから、イメージだけでは補えないんです。それで、もっと妄想じゃなく “LOVE” を実践していかないとと、この舞台を通して思うようになりました(笑)。
今は人の仕草などを観察して、こんな感じだったら色っぽい、可愛いな、この人の動きいいな、とか。そんなのばかり気にしてしまっています。舞台でも映画でも、もちろん最初は楽しもうと思って観に行っているのですが、最後のほうは職業病みたいになって、最近は作品を純粋に楽しめなくて(苦笑)」
スケート靴を履いていない状態での “肉体の演技” は、何よりバランスを取るのが難しい。床との接点が少ないほうが、動いている時はバランスが取りやすいけれど、普通のダンスでは、足の裏がべったり床についてしまうため、一度バランスを崩したが最後、バタンと倒れてしまう。練習に練習を重ねて、少しずつ慣れてきたのだという。今はまだプロスケーターとしても活躍しているが、これから、ダンサー一本で生きる、という道もあるのだろうか。
■歌が上手ければ、 ミュージカルに出たかった
「それが、実は今もまだ、情熱を持ってしたいことが見つかっておらず……。今は、いろんなことにチャレンジしてみる時期だと考えています。プロスケーターとしては、思い通りに身体を動かせる時期に限界はあるので……かと言って、無から有を生み出すことは得意ではないので、コレオグラファーには絶対なれない。
スケートの世界に関わっていくとしたら、コーチの可能性でしょうか。出されたお題があればアレンジするのはすごく好きですし、選手という素材を味付けすることは、経験を生かしてできるかもしれません。練習についても、自分には甘いけど、他人には厳しいタイプだから、ちゃんとサボらないように厳しく接すると思いますし(笑)。
スケートを離れてなら、ミュージカルをやってみたいと思ったことがありました。でも、歌がダメなんです(苦笑)。役者? 表情や台詞だけで感情を表現するのは、僕にはハードルが高すぎます。テレビや映像の世界で何かを表現するのではなく、ステージの中で繰り広げられる物語の中で、お客様と一緒に時を過ごしていくほうが、向いていると思います。そう考えていくと、やはりライヴが好きなんです。そこでは、演者と、作り手と、お客様の愛が肌で感じられるから」
現在31歳。“こういう人生を送りたい” という具体的なプランはありますか? という漠然とした質問に、彼はニヤリと笑って、「ありますね~」と言ってこう続けた。
「毎日美味しいものを食べるお金に困らない程度で、自分のやりたい仕事をやっている。あまり喋らないのに気がきいて、喋ったら面白くて、老若男女にも愛されるような。そんな人生が理想です」
とにかく、かっこいい大人になりたい、と目を輝かせた。人見知りだった少年が、スケートに出会い、大勢の人に注目され、愛される喜びを知った。今は、たくさんの愛に囲まれていることを自覚しながら、わざわざ足を運んでくれる人のために、ステージ上で自分の肉体を通して “愛” を表現する。美しさとか、正確さとか、高度なテクニックとはまた違う “感情の揺れ” のようなものを、観る人の心に刻みつけられるよう、全身で妄想しながら。
2年にわたってダンスショー「LOTF」を大成功に導いた大輔さんは
大輔さんが思い描く人生、「かっこいい大人」に少しずつ、一歩一歩近づいていることでしょう。
やっぱり好きだという「ライヴ」、これからもどんどん挑戦していってほしいなと思います!
yocco
2017年も半分が過ぎましたね~つくづく時の流れるのは早いなぁと感じます。
そんな中、7月のBSフジ「フィギュアスケートTV!」の放送情報が入ってきました。
放送日は7月8日(土)23時~、過去に放送された回の再放送、ということですが…
http://www.bsfuji.tv/figuretv/pub/
『2015年5月に放送した好評企画“リクエストアワー”の第1弾をアンコール放送』
当時のブログ記事を遡って確認したところ…
http://ameblo.jp/chocolove37/entry-12024856189.html
2015年5月10日放送「フィギュアスケートTV!」は『ほぼ丸ごとリクエストアワー』。
事前に募集された視聴者からのリクエストをもとに構成された回で
人気の高かった演技をいくつか放送してくれていました。
そのリクエスト獲得数で第1位だったのが大輔さん!
実況解説なしのMOI2006「ノクターン」&「ロクサーヌ」が見られて
当時の大輔さんの映像を持っていない自分にとってとても嬉しかった記憶があります。
UP主様に感謝して再度お借りします。
◆MOI2006 Daisuke TAKAHASHI Nocturne~El Tango De Roxanne
https://youtu.be/X6DtFXmmjL4
今度の再放送、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。
その他にもフィギュアスケート関連のテレビ情報をお知らせしておきます。
◇07月02日(日)23:55~24:55 日テレ系列
「Going! Sports&News」
フィギュア15歳・本田真凜特集!エキシビションで最新の演技を披露!今季シニアデビューへのカギ&平昌五輪出場へのポイントを分析
http://www.ntv.co.jp/program/detail/21860735.html
◇07月01日(土)24:00~24:50 NHK BS1
「スポーツ酒場“語り亭”『“天才”の育て方』」
14歳の中学生でありながら、歴代最多記録の29連勝を達成した将棋界の超新星、藤井聡太四段。彼のような“天才”はいかにして誕生したのか…そこで今回は緊急開店!“元祖天才”の加藤一二三九段と師匠の杉本昌隆七段が指摘する、藤井四段の知られざるすごさとは?青山学院陸上部の原晋監督、元フィギュアスケート日本代表の本田武史さん、スポーツジャーナリストの吉井妙子さんも来店、才能の伸ばし方を徹底的に語りつくす。
http://www4.nhk.or.jp/kataritei/x/2017-07-01/11/10568/2265062/
◇07月02日(日)22:00~23:00 日テレプラス(CS)
[再]「荒川静香 Friends+α 2016-17 #11」
【ゲスト】佐藤久美子…2度の五輪シーズンに師弟関係だった二人。妻として母としてフィギュアスケート一家を支える素顔に迫ります。
http://www.nitteleplus.com/program/sport/friendsplus_2016.html
◇07月04日(火)22:25~23:15 NHK総合
「グッと!スポーツ 『氷上の貴公子 宇野昌磨』」
番組恒例の「駆けつけパフォーマンス」。
今回は宇野選手とマスター相葉が「ぐるぐる回っても目が回らないか?」対決です。
https://www4.nhk.or.jp/g-sport/x/2017-07-04/21/7823/1743050/
※インターネットTVガイド、放送関連web記事あり
★宇野昌磨選手が「グッと!スポーツ」に出演! 相葉雅紀さんとのグルグル三輪車競争に「自信ない」!?
http://www.tvguide.or.jp/feature/kissandcry/20170629/01.html
◇07月08日(土) 23:00~ BSフジ
【再】「フィギュアスケートTV!」
2015年5月に放送した好評企画“リクエストアワー”の第1弾のアンコール放送
※リクエスト獲得数第1位:髙橋大輔さんのMOI2006「ノクターン」&「ロクサーヌ」
http://www.bsfuji.tv/figuretv/pub/
◇07月10日(月) 22:00~23:00 日テレプラス(CS)
[再]「荒川静香 Friends+α 2016-17 #12」
2016-17総集編 ※大輔さんとの対談あり
http://www.nitteleplus.com/program/sport/friendsplus_2016.html
以下、大輔さん関連のweb記事をお借りします。
ひとつは石川現役時代の大輔さんをサポートしてくださった
栄養士の石川さんがプロデュースされる食堂が横浜にオープンするというニュース。
もうひとつは5月に発売された女性誌のインタビュー記事、
既出の内容ですが改めて全文をお借りします
★高橋大輔選手の食事で健康に 栄養アドバイザーら関内に開店
[カナロコ(神奈川新聞ニュース) 2017.06.29]
http://www.kanaloco.jp/article/261009
★高橋大輔が思い描く「こんな人生が送りたい!」その内容とは [FRaU]
[講談社 JHOSEISHI.NET(Yahoo!ニュース) 2017.06.29]
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170629-00010001-kjn-ent
2014年に28歳でフィギュアスケートの競技生活から引退した高橋大輔。今後の彼の挑戦から目が離せない。インタビュー全文公開。
■新しいことを始めるときは いつもすごく臆病になる
現役時代、何度か、「あ、今お客様の気持ちとシンクロしている」と感じられたことがあった。試合中にそんな手応えを得られることは稀だけれど、その確かな空気感を共有できたことは、今も強く心に刻まれている。感情の起伏が激しいことは、(仕事仲間としては若干厄介な気質だけれど)表現者にとっては大切な才能である。
ダメだダメだと自分を責めつつ、最後は「いい時はいいんだから、その奇跡を信じよう」と開き直る。常に劇的に感情が動いているから、感情の高揚感に肉体の動きがついて来た時、あるいは肉体の動きに感情が釣られた時、想像を超えるような、心を震わす表現が生まれる。妄想も含め、つくづく日々をドラマチックに生きている人である。
「いや、でも基本は、何もやりたくないんです。競技生活をしていたころは、次はこの試合でと予定が組まれて、そこにピークを合わせるように調整しながら毎日を過ごしていたので、まっさらな状態から何かを生み出す、という経験をしたことがなくて。ゼロから何かを作る訓練をしたことがないぶん、新しいことを始める時はすごく臆病になるんです。競技を引退してからは、提案される仕事は、自分には難しいかな、向いていないかな、と思っても今は思い切って飛び込むようにしています。いざやってみたら全力で楽しんでる自分がいる(笑)。最後は、『こんなことでお金を頂いてしまってもいいのかな、すごく楽しんでしまっているんですけど』みたいな(笑)」
2014年に28歳で競技生活から引退した彼は、プロスケーターやスポーツキャスターとして活躍する以外に、昨年はダンサーとして2000人規模の観客を擁する東急シアターオーブのステージに立っている。現役時代に、(高橋さん出演舞台の構成・演出を担当している)シェリル・バークさんから「ダンサーとして世界有数のダンサーたちと一緒に踊ってみるのは?」と声をかけられ、その時は、スケート靴を履いていない時の自分のパフォーマンスが想像できずに断った。
現役でありながら、スケートから離れて別のことに取り組むことも考えられなかった。ところが、競技から引退後、ニューヨークで語学留学中に再度「一緒にダンスをやりましょう」と声をかけられ、日本に戻ってから「OK」の返事をすることにした。
■これからは、妄想じゃなく、 LOVEを実践していかないと
「日本で仕事を始めようという気持ちになった時、“せっかくなら、新しいことに挑戦しないとな” と思いました。スケート靴を脱いだとき、自分に何ができるのか、全くわからなかったけれど、失敗したら失敗したで、オファーしてくださった方がきっと見る目がなかったんだと思えばいいか、と開き直って(笑)。
日本でダンスのレッスンをしていこうと思っていたら、『何もしなくていい。変な癖がつくよりはまっさらな状態で来てもらったほうが』と言われて。実際、シェリルを始めとしたアメリカの演出チームはみんな褒め上手で、『すごくいいよ!』とか『大丈夫!』『正解はないんだから、好きなようにやればいい』とか、基本、おだてられながら、毎日いい気分で稽古を進めていくことができました(笑)」
2016年に上演されたステージ「LOVE ON THE FLOOR」は、大盛況のうちに幕を下ろした。そうして昨年12月、「LOVE~」の2017年公演が決定。高橋さんは、シェリルさんとのダブル主演を務める。
「現役時代はソロスケーターだったので、エモーショナルな表現の時も、妄想力を働かせることで補える部分が大きかったんですが、『LOVE~』はペアでのダンスもあるので、いざ『こんな感じで』と男女の愛のイメージを求められた時、咄嗟に想像することができませんでした。肉体同士が、リアルにコンタクトするものだから、イメージだけでは補えないんです。それで、もっと妄想じゃなく “LOVE” を実践していかないとと、この舞台を通して思うようになりました(笑)。
今は人の仕草などを観察して、こんな感じだったら色っぽい、可愛いな、この人の動きいいな、とか。そんなのばかり気にしてしまっています。舞台でも映画でも、もちろん最初は楽しもうと思って観に行っているのですが、最後のほうは職業病みたいになって、最近は作品を純粋に楽しめなくて(苦笑)」
スケート靴を履いていない状態での “肉体の演技” は、何よりバランスを取るのが難しい。床との接点が少ないほうが、動いている時はバランスが取りやすいけれど、普通のダンスでは、足の裏がべったり床についてしまうため、一度バランスを崩したが最後、バタンと倒れてしまう。練習に練習を重ねて、少しずつ慣れてきたのだという。今はまだプロスケーターとしても活躍しているが、これから、ダンサー一本で生きる、という道もあるのだろうか。
■歌が上手ければ、 ミュージカルに出たかった
「それが、実は今もまだ、情熱を持ってしたいことが見つかっておらず……。今は、いろんなことにチャレンジしてみる時期だと考えています。プロスケーターとしては、思い通りに身体を動かせる時期に限界はあるので……かと言って、無から有を生み出すことは得意ではないので、コレオグラファーには絶対なれない。
スケートの世界に関わっていくとしたら、コーチの可能性でしょうか。出されたお題があればアレンジするのはすごく好きですし、選手という素材を味付けすることは、経験を生かしてできるかもしれません。練習についても、自分には甘いけど、他人には厳しいタイプだから、ちゃんとサボらないように厳しく接すると思いますし(笑)。
スケートを離れてなら、ミュージカルをやってみたいと思ったことがありました。でも、歌がダメなんです(苦笑)。役者? 表情や台詞だけで感情を表現するのは、僕にはハードルが高すぎます。テレビや映像の世界で何かを表現するのではなく、ステージの中で繰り広げられる物語の中で、お客様と一緒に時を過ごしていくほうが、向いていると思います。そう考えていくと、やはりライヴが好きなんです。そこでは、演者と、作り手と、お客様の愛が肌で感じられるから」
現在31歳。“こういう人生を送りたい” という具体的なプランはありますか? という漠然とした質問に、彼はニヤリと笑って、「ありますね~」と言ってこう続けた。
「毎日美味しいものを食べるお金に困らない程度で、自分のやりたい仕事をやっている。あまり喋らないのに気がきいて、喋ったら面白くて、老若男女にも愛されるような。そんな人生が理想です」
とにかく、かっこいい大人になりたい、と目を輝かせた。人見知りだった少年が、スケートに出会い、大勢の人に注目され、愛される喜びを知った。今は、たくさんの愛に囲まれていることを自覚しながら、わざわざ足を運んでくれる人のために、ステージ上で自分の肉体を通して “愛” を表現する。美しさとか、正確さとか、高度なテクニックとはまた違う “感情の揺れ” のようなものを、観る人の心に刻みつけられるよう、全身で妄想しながら。
2年にわたってダンスショー「LOTF」を大成功に導いた大輔さんは
大輔さんが思い描く人生、「かっこいい大人」に少しずつ、一歩一歩近づいていることでしょう。
やっぱり好きだという「ライヴ」、これからもどんどん挑戦していってほしいなと思います!
yocco