★高橋大輔の挑戦(上) 「僕が一番」気持ちは変わらない
[YOMIURI ONLINE 大手小町 2016.06.16]
http://www.yomiuri.co.jp/komachi/project/cafe/20160615-OYT8T50053.html
フィギュアスケートの五輪銅メダリストで、プロスケーターとして活躍している高橋大輔さんがこの夏、新たな分野を切り開こうとしている。氷上からフロアに舞台を移して、ダンサーとして踊るダイスケ。五輪の季節を冬から夏に変えて、リオ五輪にキャスターとして臨むダイスケ。現役時代、「挑戦」という言葉を拒否してきた男は、あえて、「これは挑戦です」と言い切る。高橋さんの「いま」を聞いた。(聞き手=編集委員・三宅 宏)
2014年2月のソチ五輪(6位)が区切りになった。新シーズンが始まる前の14年10月14日、正式に現役引退を発表。高橋さんは当時の記者会見で「今まで目標が次々出てきたので、目標を定めようと考えたことがなく、いま、戸惑っている。一度スッキリして、全然違う道を歩むのか、スケートの道を歩むのか考えたい」と話している。あれから1年8か月。高橋さんはインタビューの場所に、紺のジャケット姿で現れた。30歳。体は相変わらず引き締まっている。表情は柔和で、よく笑った。
Q.いまの肩書きは?
A.「よくわからない。肩書きは『高橋大輔』かな。でもやはり、フィギュアスケーターですかね。自分のなかでは、スケートを主軸としていくので。でも、プロフィギュアスケーターというのはしっくりこなくて。まだ、自分のなかで、それ一本でやっている感じがしません」
Q.引退発表後の生活は?
A.「アメリカに語学留学して勉強という形で、ちょっと逃げていたのかもしれないですけど、ニューヨークのほうにしばらく行っていて。いまは充実しています。それまで、仕事はほとんどお断りしていたんですけど、帰国して仕事しようと決めて。オリンピックが終わってから、『充電』はしていなかったですね。スケートがしんどかったというか、やりたくなかった。スケートをやるかどうか、まだ考えてなかった」
Q.現役復帰はない?
A.「ないです。120%ないです。全然、ハーフハーフじゃないです。そこは確信を持って言えます。ないです。全力で言います」
Q.浅田真央の復帰は、どう見た?
A.「真央は真央らしいなと思いましたね。勝負することが好きなんだと思いますし、たぶん、彼女自身、彼女の中で彼女の基準でやり残したことがあると思うんで、そこと不安のなかで『ハーフハーフ』だったんだろうなと。僕はもうないですね」
Q.プロスケーターと競技選手の違いは。
A.「現役の時は自分の勝ちということに重きを置いていましたけど、ある意味、『きょう一番よかった』と言われたい気持ちは今でも変わらない。アイスショーに出ているスケーターの中で負けたくない、という気持ちは変わらない。『きょうは僕が一番、会場をつかんだ』というスケーターになりたいので」
Q.やはり、スケートになると強気だ。
A.「自信なのかわからないですけど、まあ、今は一番自信が持てるものはそれしかないな、と逆に思いますね」
Q.いまの現役選手を見てどう思う?
A.「この前、久しぶりに世界選手権をちゃんと見たんです。男子も女子も、特にテクニカルの部分でレベルアップしていて、選手たち、大丈夫かな体、と思うくらい、詰めこまれている。本当に難易度の高いものを要求されていると感じますね。そのなかで、表現まで持っていけるかというと、それはなかなか難しい。まあでも、いまの彼らはしんどいかもしれないけど、いまの彼らを見ている若い世代の子たちは、それが当たり前になって、上がってきたら、もしかしたら、すごいテクニカルの高いものでも、表現を伴えるかもしれない。いまもいないわけじゃないですけど」
Q.いまでも4回転跳べる?
A.「4回転は練習してないですね。する気にもならないです。あんなしんどいの(笑)。トリプルアクセルはきのうの大分のショーで跳びました。ちょっと入れてみました。出来栄え点はプラスマイナスゼロくらいでしょうか。アイスショーは難しいジャンプを入れなくていいと思います。クリーンに見せるほうが、難しい技を入れるより大事だと、僕は思います」
Q.6月下旬からはダンサーとしての活動が待ち、8月はリオ五輪のキャスターとしてブラジルに飛ぶ。スケートの練習は?
A.「ダンスの期間中は一切しないです。リオにはリンクがあるみたいですけど、ちょっと治安が悪いからどうなるかな。今シーズンは結構、練習しなくて集中してやって、練習しなくて集中してやって、ということが多いんです」
Q.次にリンクに立つのはいつ?
A.「ダンスを終えてリオ五輪前の7月末に。それから、リオから帰ってきて8月末にも滑ります。7月はダンスをしているので大丈夫です。体を使っているので。リオ後は大丈夫かなと。自分でトレーニングしないといけないと思います」
高橋大輔(たかはし だいすけ)
1986年3月16日、岡山県倉敷市出身。8歳でスケートを始める。2002年世界ジュニア選手権で日本男子初の優勝。2005年全日本選手権で初優勝。2006年トリノ五輪8位。2008年10月に負った右膝前十字靱帯断裂と半月板損傷の大けがを乗り越え、2010年バンクーバー五輪で日本男子初の銅メダルを獲得した。同年3月には日本男子で初めて世界選手権を制した。2014年ソチ五輪6位。同年10月に現役引退を発表した。
今朝一番に入ってきた大輔さんのインタビュー記事をお借りしています。
PIW大分でトリプルアクセルを跳んだという話も入っていましたが、
その翌日にお台場のリゾートホテルで取材を受けたようですね。
質問の中には真央ちゃんのことや現役選手たちのこと、
大輔さんの今、そして「これから」についての質問もあってとても興味深い内容。
何よりいつもの大輔さんらしく、とても素直な言葉で語ってくれているのが嬉しいです!
今回が(上)と言うことは、続編の記事も明日あたりUPされるでしょうか?
そちらも楽しみに待ちたいと思います。
大輔さんと真央ちゃんが出演予定のテレビ情報、
関西地区の方は今夜遅くですがぜひチェックしてみてくださいね。
そして「アイスレジェンドミニ」というタイトルが気になる2つのBS放送の番組。
10分間という短さですが本放送が良かっただけにこちらも期待しています!
◇06月16日(木)24:25-25:20 関西テレビ
NMBとまなぶくん【真央は天然?浅田姉妹フィギュア裏側をぶっちゃけちっひー涙】
真央サプライズ参戦で天然キャラ連発♪浅田姉妹ぶっちゃけフィギュア授業にちっひー号泣♪羽生・高橋・安藤のジャンプ解説♪荒川イナバウアーの秘密◎沖縄ドライブで大波乱
http://tv.yahoo.co.jp/program/17502588/
◇06月17日(金) 18:40-18:50 NHK BS1
アイスレジェンドミニ「浅田真央&高橋大輔 対談」
http://tv.yahoo.co.jp/program/17692908/
http://www2.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2016-06-17&ch=11&eid=30&f=etc
◇06月19日(日) 25:00-25:10 NHK BS1
アイスレジェンドミニ「浅田真央&高橋大輔&ランビエール スペシャルプログラム」
http://tv.yahoo.co.jp/program/17692885/
http://www2.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2016-06-19&ch=11&eid=31&f=etc
yocco
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【記事】高橋大輔の挑戦(上)&アイスレジェンドミニ放送予定
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