髙橋大輔選手をはじめとするフィギュアスケーターたちへの取材を通して
得られたインスピレーションから誕生した小宮良之さん執筆の小説、
「氷上のフェニックス」の発売は10日後の12月24日。
執筆秘話が語られたインタビュー記事が先日配信されていましたが、
昨日のYahoo!ニュースでも取り上げられていたので改めてご紹介しておきます。
★高橋大輔選手、宇野昌磨選手らにインスパイアされた“もうひとつの世界”を小説で味わってほしい。
[Yahoo!ニュース(ブックバン) 2020.12.13 12:00]
https://news.yahoo.co.jp/articles/ad23e6bdd5ed822b391d34e4a780feb35e3b7ef0
★高橋大輔選手、宇野昌磨選手らにインスパイアされた“もうひとつの世界”を小説で味わってほしい(前編)『氷上のフェニックス』
[Book Bang カドブン [インタビュー/レビュー] 2020.12.10]
https://www.bookbang.jp/review/article/655929
★髙橋大輔選手、宇野昌磨選手らにインスパイアされた“もうひとつの世界”を小説で味わってほしい(前編)『氷上のフェニックス』
[ KADOKAWA カドブン 取材・文:編集部 2020.12.10]
https://kadobun.jp/feature/interview/adl8j0nj5rsw.html
スポーツライターの小宮良之さんが小説『氷上のフェニックス』を刊行します。本作は、岡山出身の主人公・翔平が7歳でフィギュアスケートに出会い、競技にのめりこみ、ライバルや仲間と切磋琢磨しながら頂点を目指していく青春ストーリーです。これまで実際のフィギュアスケートの現場で、髙橋大輔選手や宇野昌磨選手はじめ多くの選手に取材してきた著者だからこそ描くことのできた、リアリティあふれる迫真の物語です。その小宮さんに、これまでのフィギュアスケート取材の裏側と、それをどう小説に落とし込んだのか、執筆秘話を聞きました。
――小説『氷上のフェニックス』の刊行、おめでとうございます。本作はフィギュアスケートを題材とした小説ですが、この作品を書くことになった経緯から教えてください。
小宮:今までやらせてもらってきた仕事が、重なり合った結果だと思います。スポーツライターとして、2006年のトリノ五輪を現地で取材しました。そこでフィギュアスケートに関わり、男子は髙橋大輔選手が注目されていたんですが……。それから12年後、髙橋選手が現役復帰することが決まりました。その間、復活や挑戦に関するさまざまな人物ルポを書くことが多かったこともあり、髙橋選手の復活特集号の原稿を一冊任せてもらったんです。その記事が思いのほか、多くの人の心に届いた感触がありました。
――髙橋選手の記事の反響はすごかったようですね。
小宮:読者からたくさん感想をいただきました。髙橋選手に魅力があるからこそ、です。それと、ストーリー性を重視した自分の小説的な書き口が、フィギュアのファンの読みたいものと合致するところがあったのかもしれません。当初は髙橋選手のノンフィクションでの一冊を出したいと考えていましたし、今もあきらめていませんが……。その後、コロナ禍に見舞われて取材が難しくなったこともあり、今度はフィクションという形で、自分の想像力が自由になる世界で、選手や競技を描いてみたいと思うようになりました。
――取材者として、髙橋大輔選手のどこに惹かれますか?
小宮:やはり、「開拓者」であるという部分ではないでしょうか。日本男子フィギュアスケートは、かつて五輪でメダルを取ったことがなかった。それを2010年のバンクーバー五輪で初めて勝ち取ったのが髙橋選手で、その後の日本にフィギュア人気をもたらしました。他にも、世界選手権やグランプリファイナルでも日本男子初優勝を果たし、次々に風穴を開けていきました。陳腐な言い方になりますが、「パイオニア」は格好いいと思います。
――髙橋選手にインタビューしてみて、なぜその快挙を成し遂げられたのか、何か見えてくるものはありましたか?
小宮:彼は人間として、とても真っ直ぐでした。何の濁りもないというか。子供のままの無邪気さを失っていない。それは巨大なエネルギーになると思います。だから、未知のことに体当たりできる。髙橋選手と話をしていると、とても柔らかい口調だし、気づかいも細やかで、冗談にも乗ってくれるんですが、絶対に嘘をつかないし、大切なことはけっして誤魔化さない。物事に対して、とてもまじめで。その不器用さが男っぽくも映ります。卵が先か鶏が先かですが、尊敬できる人柄ですね。
――髙橋選手は現役復帰を果たし、アイスダンスにも挑戦することになりました。11月末に行われたNHK杯でデビューを果たしました。
小宮:その挑戦精神には感服します。未知の世界に挑む、その姿勢は、取材をする側として、単純に励まされます。彼の生き方に感銘を受け、それを多くの方に伝えたい、という思いが強くなりますね。髙橋選手がアイスダンスの道に入ることで、世間の競技への興味関心もさらに高まっていくでしょう。シングルとアイスダンスはまったく違う競技ではありますが、どちらも極めようとする姿勢は、面目躍如と言えますね。
――今回の小説『氷上のフェニックス』を書くにあたり、髙橋選手のどんな点を参考にしましたか?
小宮:作品には、主人公の翔平をはじめ、ライバルの凌太ら、さまざまなスケーターが登場しますが、誰かをモデルに書いたということはありません。ただ、自分がこれまでに取材して原稿にしたことのある選手のどこかしらは投影されていると思います。選手そのものではないですが、スケートへの向き合い方だったり、選手間の関係性だったり、それは色濃く滲んでいるはずです。髙橋選手にはこれまで直接インタビューもさせてもらい、復活劇も書いて、その生き方や人柄に感銘を受けたのは事実です。だから、彼のエッセンスは端々に投影されています。それは読む方が自由に感じてくれたら嬉しいですね。
――「復活」が小説のテーマのひとつですが、どんな思いで小説に落とし込みましたか?
小宮:髙橋選手は2014年に引退したあと、2018年に現役復帰を果たしましたが、2019年の全日本選手権、フリーの演技を終えた時の会場の風景が今でも忘れられません。最後まで戦い抜いた姿に、スコアに関係なく、スタンディングオベーションが送られ、とことんスケートを追求してきた選手へのまさに祝祭のようでした。あの時の熱気の渦を、なにか違った形で物語化できないか、と思いました。復帰した直後の2018年全日本選手権で2位になった試合も含め、その2つの大会を目にした時の感覚が、作品の着想になったかもしれません。
※以下省略します。お手数ですが上記リンク先にてご覧ください。
☆「氷上のフェニックス (角川文庫) 」
発売日 : 2020年12月24日(木)
文庫 : 240ページ
出版社 : KADOKAWA
価格:¥836
https://www.amazon.co.jp/dp/4041095778/
高橋大輔、宇野昌磨らを取材してきた著者が描く、フィギュアスケート小説。
2018年、高橋大輔選手の復活ルポ取材をしました。
これまでも「復活」をかけて挑む競技者の物語を多く描いてきましたが、
高橋選手の戦いは火花が出るようで眩しく――。
「この熱を凝縮させ、もう一つの物語を創りたい」。その着想が、今回の小説作品につながりました。
氷上での戦いを巡り、懸命になる選手たちの姿に声援を送ってもらえたら、書き手冥利に尽きます。
――小宮良之
アスリートたちへの敬意が感じられる小宮さんのインタビュー記事、
大輔さんについて語られた部分を中心に抜粋でお借りしました。
来月にはNHKカルチャー講座で講演をされる小宮さん、
お席は残り僅かとのことですのでご希望の方はお早めに!
貴重なお話とその素晴しいお人柄に直に感じられる時間、
今年2月の岐阜での講演会に参加させてもらった私もイチオシです!!
https://twitter.com/nhkcul_kashiwa/status/1337676061564432385
★「今晩は吉永小百合です」2020年後半・見たもの聴いたもの
[TBSラジオ 2020.12.13 23:00]
https://www.tbsradio.jp/543356
[12月13日放送]
今晩は 吉永小百合です
吉永小百合さんが2020年の後半に触れた
見た物、聞いたものをご紹介しました。
・吉永さん最新映画、5月21日公開「いのちの停車場」
・二宮和也さん主演・中野量太監督映画「浅田家!」
・核兵器禁止条約のこと
・日本民芸館で開催された「美しきアイヌの手仕事」
・藤原道山さん20周年記念コンサート
・サッカー元日本代表、内田篤人さん引退
・大相撲、照ノ富士関の復活
・アイスダンス、高橋大輔さん
◆radiko タイムフリー
「今晩は 吉永小百合です」/12月13日(日) 22:30-23:00 TBSラジオ
https://radiko.jp/#!/ts/TBS/20201213225348
※23:45あたり~、以下書き起こし
「ついつい最近なんですけども、フィギュアスケートの髙橋大輔選手が
アイスダンスで再びNHK杯の舞台に立ちました。
もう、本当に素晴らしいスケーティングを見せてくださった方ですから
何かチャンスがないかなぁと思っていたんですけれども、
ペアというかアイスダンスでまたしっとりとした表現力、
豊かなスケーティングを見せてくださって、もう…
自分の家で見ていたんですけど拍手していました。
そして大輔さんはこんなことを言っています。滑り終わったあとに。
『目指せカズさん!』
三浦知良さん、カズさんは確か50過ぎていらっしゃるんですけども
やっぱり今でもピッチに立って物凄いトレーニングをしながら
頑張ってらっしゃいますね。うーん、こういう方たちのことを聞くと
ちょっと私ももう少しやれるかしら(笑)なんて思ったりもしています。」
日本を代表する大女優さんがご覧になった大輔さんのアイスダンサーデビュー戦、
ラジオトークから書き起こしをさせていただきましたが
実際の上品で美しいお声で聴くとよりいっそう大きな感動を覚えました。
アイスダンスの世界へ一歩を踏み出した大輔さんのスケート人生、
来週の全日本選手権が二歩も三歩も前進できる試合となりますように。
哉中ちゃんとの息の合った演技が見られるのを楽しみにしています!
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