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大輔さんが追求するフィギュアスケートの可能性&昌磨くんが思い出した憧れの原点

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髙橋大輔というアスリートを熟知されているスポーツライターさんによるコラム、
今朝UPされていた田村明子さんによる記事と昨日の松原孝臣さんの記事。
前者の方は専門家の視点を交えての大輔さんの未来への展望、
後者はアイスダンス転向発表の奥深いところにある大輔さんの真意が述べられています。
それぞれ印象深かったところを抜粋したので全文はぜひリンク先でご一読を。

★高橋大輔アイスダンス転向の未来
[WEDGE Infinity  by 田村明子 (ジャーナリスト) 2019.10.08]
https://wedge.ismedia.jp/articles/-/17554
9月29日、高橋大輔が今季の全日本選手権を最後に、男子シングルスケーターとしての競技活動を終えて、村元哉中と組んでアイスダンスに転向することが発表された。
 2010年バンクーバーオリンピックでは銅メダルを手にし、2010年世界選手権優勝、そして2012年GPファイナル優勝。高橋はこれまで、日本男子として数々の初の快挙を成し遂げてきた。これほどのキャリアを築き上げたシングル選手が、アイスダンスに転向するというのは世界でも前例のないことである。
高橋の円熟したスケート技術を引き出す
 「高橋選手はおそらく30歳を超えて身体の使い方も成熟し、落ち着き、以前よりも氷と一体化できる段階にいます」
 そう語るのは、現在カナダのトロントでコーチをする傍ら、日本人として始めて国際スケート連盟の技術審査委員になった天野真だ。
天野は1994/1995年全日本タイトルを手にし、シングル引退後にペアに転向して荒井万里絵と1998年長野オリンピックに出場した。アイスダンスとペアという違いはあれど、彼自身、種目を変えてチャレンジした体験があったからこそ、見えてきたものもあったという。
 「20代から30代にかけて、確かに体力はある程度落ちていく。でもその分、身体の変化に対応して、力を抜いて素直に滑ることを覚えていくのです。彼は本当にスケートの楽しさを味わえる年齢に達してきた、と言っても良いかもしれません」
 クラシックバレエでも、若い頃は大きなジャンプやピルエットの回転など高い技術を売り物にしていたダンサーが、年齢とともに円熟して、人々の心に染み入るような演技力を身につけていくということは珍しくない。
 「高橋は一度競技から引退した間に、舞台にも立って違う世界を経験してきた。そのような幅広い経験を楽しめたことなども、アイスダンスにつながっていったのだろうと思います」
 シングル競技はどうしても、ジャンプを成功させることが最優先となる。だが現在の高橋のスケーティング技術なら、アイスダンスでこそ本領を発揮できるのではないかと天野は期待している。
 「彼のスケーティングのブレードの傾斜、カーブなど、元々きれいなスケートからさらに洗練されていくと思います」

(※途中省略)
 実は村元自身、2014年に女子シングルからアイスダンスに転向したばかりである。自ら短期間でアイスダンスに順応しただけに、シングル選手である高橋に声をかけることにためらいはなかったのだろう。
 一方高橋は、当初は自分で良いのかという想いが先にたったという。
 「ぼくは(アイスダンスは)初心者。(村元は)もっと上手い人と組んだほうが素晴らしいカップルになるだろうなと思い、面白そうとは思いましたが、躊躇していました」
 だが元々引退後は趣味でアイスダンスをやってみようかと思っていたほど、アイスダンスに興味は持っていた高橋。7月に初めて一緒に滑ってみて、「楽しい」と感じたことが決め手になった。
 日本では、ペアやアイスダンスを希望する、特に男子スケーターが圧倒的に不足している。またリンク環境、指導者の不足という問題もある。
 競技人口が増えないと、強くならない。強くならないと、希望者が増えないという悪循環が続いてきた中で、高橋のアイスダンス転向は日本のカップル競技に新たな新風を吹き込むことになるだろう。

(※途中省略)
高橋と村元は来年の1月から、アメリカに拠点を移していよいよアイスダンスのトレーニングを開始する。初挑戦の高橋にとって、もっぱらの課題はパートナーと滑りをあわせていくこと。そしてリフトやダンススピンを学ぶこと。
 2人が師事するマリナ・ズエヴァは、ソチオリンピックアイスダンスチャンピオン、メリル・デイビス&チャーリー・ホワイトなどの指導をしてきた経験豊かなコーチであり、これまでに小塚崇彦、本田真凜など多くの日本スケーターの作品も作成して来たトップ振付師でもある。
 彼女の指導の元、村中&高橋組がこれからどのようなアイスダンスチームに育っていくのか。日本のアイスダンス界に、大きな変化が訪れようとしている。



★高橋大輔のスケーターとしての核。「生涯、滑っていたいですよね」
[Number Web  By 松原孝臣 2019.10.07 08:00]
https://number.bunshun.jp/articles/-/840972
(※記事より抜粋)
 アイスダンスへの転向は、シングルでのキャリアを終えるという決断でもある。
 だからこそ、その決断は反響を起こし、広がっていった。
「(シングルを)やりきったというのはないですね
 高橋は言う。
 それでも、高橋はアイスダンス転向を選んだ。理由は、端的に、次の高橋の言葉に集約される。
できるだけ長くスケートで表現したい
■「もっと可能性があると思うんです」
 昨年7月の現役復帰表明後、今年にかけて、何度か取材する機会があった。
『氷艶』でも感じたことですが、フィギュアスケートにしかできない表現、魅力があると思うし、もっと可能性があると思うんです。もっと奥深いというか
 と、言ったことがある。
 その言葉に限らず、一貫して感じられたのは、「スケートの表現を突き詰めたい、追求したい」という思いだった。
 そして根底にあったのは、
「ずっとスケートがしていたい」
 そんな思いだった。
生涯、滑っていたいですよね」と笑顔で語った言葉にこそ、高橋のスケーターとしての核があった。
■課題を語る高橋の表情は常に笑顔。
 アイスダンスの世界へと導いたのは、直接には、村元のオファーだったかもしれない。
 ただ、新たな世界へと足を踏み入れ、未知の自分へ向かう道のりが開けたのは、高橋の、その核があってこそだ。
 課題は多い。
 身長差は高橋が164cm、村元は161cmと3cmしかない。リフトなどを考えれば、体格にそこまで差がないことは大きな課題となる。そもそもスケート靴の形状からして異なる。
ほとんど全部ですけど
 高橋も苦笑する。
 でも、そうしたさまざまな課題を語る高橋の表情は常に笑顔だ。楽しそうだ。
■2020年からフロリダが拠点に。
 スケートがこれからもできて、しかも自分のスケートを広げていける、可能性に挑み続けることができる喜びがあるようだった。
 2020年から、本格的に高橋と村元は練習を始める。コーチはマリーナ・ズエワ。彼女のいるアメリカ・フロリダを拠点とする。2022年の北京五輪出場を目標とする。
 シングルの選手としてリンクに上がるのは、今年12月に行なわれる全日本選手権が最後となる。
アイスショーでは1人で滑ることもするので、シングルを一切しないことはないです
 ただ、競技の世界では、今年をもって終止符を打つ。
 そこに寂寥の感はある……同時に、その先に広がる、今までにない世界がある。
 スケートがとことん好きで、その可能性を心から信じるスケーターの、1つの区切りと、新たなスタートへ向けた時間が始まる。
 高橋大輔は、高橋大輔だ。
 これからも変わらず、進んでいく。






大輔さんのアイスダンス転向発表を温かい気持ちで応援してくれている仲間たち、
リハーサルの合間に自ら声をかけメリルとの実践練習を促してくれたチャーリーも
新しい世界に足を踏み入れる先輩を微笑ましく見ていた昌磨くんや周りのスケーターたちも
みんなが大輔さんの思いを受け止めてくれているのが伝わってきたCaOI舞台裏。

フィギュアスケートへの愛、氷上で表現するすることへのあくなき探究心、
どこまでも広がるスケートの可能性を追求したいという純粋な好奇心、
そんな大輔さんの思いが高まっての今回のアイスダンス転向という大きな転機を
たくさんの方が応援してくれていることが本当に嬉しいです!



大輔さんが見つめるフィギュアスケートの未来、無限大の可能性。
シングル時代最後のSP「The Phoenix」で後輩たちにメッセージを残しつつ、
自ら決めたアイスダンスへの道で新たな表現者としての高みを目指していけますように。
UP主様ありがとうございます。お借りします。

◆Backstage of 2019 CaOI - 紀平&高橋 舞台裏 - Shoma UNO - Daisuke TAkAHASHI - rika KIHIRA - 宇野昌磨 高橋大輔 紀平梨花
https://youtu.be/eF9M6aopzIE


大輔さんとチャーリーとのシンクロした美しい滑りが
アイスダンスの魅力をも彷彿とさせてくれたビジネスマンコラボ、
昌磨くんの表情や味わい深い演技力も素敵でした!こちらもお借りします。

◆Collaboration - Shoma UNO & Daisuke TAKAHASHI & Charlie WHITE - 2019 FOI - 宇野昌磨 - 高橋大輔
https://youtu.be/33yThiP2jBE



大輔さんのアイスダンス転向について書かれているという
10/7発売の[「AERA(アエラ) 2019年10月14日号」、
『髙橋大輔:1人では感じられない世界観』という見出しが。
https://twitter.com/AERAnetjp/status/1180965958497685504

出版社サイトにも最新号の掲載情報がUPされていますが
中吊り広告の文面だとちょっとミスリードされそうな懸念が…
実際の紙面を確認してみたいと思います。

■AERA(アエラ) 2019年10月14日号
定価:400円
発売日:2019年10月7日
https://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=21422

フィギュア
髙橋大輔

北京五輪はアイスダンスでメダル
アイスダンスに転向/1人では感じられない世界観/全日本が最後のシングル


同じ出版元からの昌磨くん関連web記事にも大輔さんの名前がチラッと。
先日のGPシリーズ会見の発言から見えてくる昌磨くんが目指すスケートとは…
芸術面も技術面も、両方がバランス良く高いレベルにあって
見る人の心に届く演技こそがフィギュアスケートの魅力そのもの。
そしてそれこそが大輔さんが目指してきたところでもあると思います。
憧れの人をずっと見てきた昌磨くんの原点、思い出してくれたことが嬉しいです!

★「楽しかった試合もなかった」 宇野昌磨が苦悩を経てたどり着いた新境地とは
[AERA.dot By 沢田聡子 2019.10.07 11:30]
https://dot.asahi.com/dot/2019100700007.html
※記事より抜粋

 …宇野は、高橋大輔の表現力に憧れていた幼い頃を思い起こしている。
「それでも、最近はやはり勝つためにはジャンプを跳ばなければいけないと思っていた。いつの間にか僕は、スケートというよりも競技をやっていた。もちろん、スポーツなので競技にはなっているんですけど、フィギュアスケートというのは、技術と芸術の両方を兼ね備えたスポーツだと思っているので。これからもジャンプをおろそかにするつもりはないですけど、ちゃんと両立していきたい」
「練習が辛い分、できれば試合は楽しんでいきたい」という宇野。その技術力と芸術性が高いレベルで発揮されれば、宇野は楽しんで試合を戦うことができるだろう。




大輔さんのスケートに憧れて、全日本のオペラ座を何度も見ていた昌磨くんが
同じチームで出場した2011年JSCでの懐かしいツーショット。
キラキラした瞳の昌磨くんからの手厳しい評価にありがとうとお礼を言う大輔さん。
素敵な先輩後輩の関係はこの時から今もなお続いているんだなと
前日のCaOI舞台裏を見ながらしみじみしました。

★2011JSC daisuke takahashi
https://youtu.be/HCF1zSxeUag



このマンボメドレー以上かもしれない?!激しく踊る今シーズンのSPと
完成形を目指す昨シーズンからのFS、どちらも大輔さんの魅力を存分に引き出す作品。
ブノワ・リショーさんInstagramストーリーには関大リンクや大阪の街並みの写真が
UPされていたので大輔さんのFSブラッシュアップも近々行われるかも??

そしてこちらも気になる、シェリルさんInstagramのリポスト、
『シェリル ムラカミ Special Workshop✨🇯🇵🇺🇸❤️ ビヨンセ、そして日本を代表する
 フィギュアスケーターの高橋大輔さんの今期ショートプログラムを手がけた
 コレオグラファー、シェリル ムラカミのスペシャルワークショップ開催が
 決定しました。
 このワークショップでは、高橋選手の為に振付した「The Phoenix」の
 スタジオヴァージョンを教えます🔥🔥🔥🔥🔥.』
https://www.instagram.com/p/B3UVTbinnqq/


どんなダンスになっているのか興味津々!
どこかで欠片でも見られると嬉しいのですが…
シェリルさんにCaOIのときに受けたアドバイスも
大輔さんの今後の演技にどう生かされていくのか楽しみです!!

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