お正月ののんびりした時間の流れの中、箱根駅伝や高校サッカーなど
真剣勝負に挑むスポーツ選手たちの様子がテレビで中継されていると
つい熱心に見入ってしまって気が付けばお休み最終日…
そろそろ日常モードに戻さなければと思いながら、
「フィギュアスケートTV!」再放送の「!」なプログラムたちに見入った昨日。
髙橋大輔選手の2007年全日本SP「白鳥の湖 Hip Hop Version」や
町田樹選手、佐々木彰生選手の個性あふれる演技に改めて驚愕させられました。
また、全日本の録画番組を見て改めて今の日本男子フィギュアの層の厚さも実感。
それぞれの選手たちの努力が結実した素晴らしい大会だったなと思いました。
雑誌「フィギュアスケート日本男子ファンブック クワドラプル2016」、
中村優選手のページや林祐輔コーチと教え子スケーターたちとの対談ページの他に
田中刑事選手のページにも大輔さんのことが書かれていたことを今になって発見(遅っ)。
昨年夏の北海道・長光組の合宿、選手たちが練習でヘトヘトになっているところに
突然サプライズで現れたという大輔さん、8月26日のインスタに写真をUPしてくれていましたね。
https://www.instagram.com/p/6zv9bHrJ1B/
「若干怖かったです(笑)。普段と違って、強い感じだったので少し驚きました。
でも真剣にアドバイスしてくれたので、心に響きました。」
大輔さんからの指導についてこう語っていた刑事くん。
手の先から足の先まで…表現についての細かな指導を受け、
合宿後もそれらのポイントを気を付けるように心掛けていたそう。
その後のNHK杯や全日本での演技にその成果が表れていたなと感じています。
普段は優しく温厚な大輔さんでもスケートのことになると妥協を許さず、
特に自分自身には相当厳しいアスリートだったことは、同じ雑誌に書かれていた
2013年全日本前のストイックな練習風景からも理解できます。
足を引きずりながら何度も曲かけの通し練習を繰り返す大輔さんの姿に
周囲の人たちも相当胸を痛められたことでしょう。
昨年末の「The Ral Athlete」特番、全日本FS「ビートルズメドレー」を見ながら
笑顔で客観的に語る大輔さんにもまた涙してしまう輔オタな私でした。
さて、ここからはweb記事のご紹介を。
XOI公演中だったこともあり目を通していなかった年末の記事とNHK杯の後の記事。
どちらも「Number web」コラム、男子フィギュアについての内容ですが
大輔さんの名前があったところを記事文から一部抜粋でお借りします。
★コラム「オリンピックへの道」 (文・松原孝臣)
[Number web 2015.12.23 10:40]
http://number.bunshun.jp/articles/-/824791
■宇野、技術に裏付けられた好成績。
宇野は10月のジャパンオープンで世界選手権王者のパトリック・チャン、ハビエル・フェルナンデスを上回る得点で1位となると、グランプリシリーズのスケートアメリカで2位と早くも表彰台に上がる。
パリでのテロによりフリーが中止となったエリック・ボンパール杯はショートの成績がそのまま最終順位となり優勝。
グランプリファイナルでは、自己ベストを19.36も更新する276.79で3位。この成績には、「まったく思っていませんでした」と驚きを見せた。
成績もさることながら、ファイナルでの滑りが示したように、シーズンの中にも加速して成長してきた。その滑りからは、あらためて宇野の魅力が伝わってくる。
宇野はこれまで何度も、高橋大輔への憧れを語ってきた。表現力のあるスケーターになりたいという趣旨の言葉もしばしば発している。それがために、宇野イコール表現力と語られがちだ。
ただ、今シーズンの宇野の滑りが示したのは、高橋がそうであったように、技術の高さだ。昨シーズン習得した4回転トウループなどのジャンプ、プログラムの密度の濃さを支えるつなぎなどもそうだ。技術の裏づけあってこその好成績である。
(※記事文より一部抜粋)
★コラム「フィギュアスケート、氷上の華」 (文・田村明子)
[Number web 2015.12.01 16:00]
http://number.bunshun.jp/articles/-/824642?page=4
■時代の先駆者となった高橋、そしてチャン。
「4回転か、表現も含めた全体の技術か」の議論がパタリと収まったのは、カナダのパトリック・チャンが4回転を跳ぶようになってからだった。
それまで「4回転不要派」で、高いスケーティング技術などで世界の表彰台に上がってきたチャンだが、バンクーバーオリンピックの翌シーズン、突如として試合で4回転を跳ぶようになっていたのである。その理由の1つとして、チャンは2010年世界選手権で4回転フリップに挑んだ高橋大輔のことをあげた。
豊かな表現力と巧みなステップで抜き出ていた高橋が、あと少しで4回転フリップを成功しそうになったのを目撃し、チャンは自分もスケーティング技術のみにあぐらをかいてはいられないと自覚を持ったのだろう。
羽生はジュニアから上がってきた当時から、この高橋大輔とパトリック・チャンの背中を見て追いかけてきた選手だった。
彼を含めて、現在の現役選手は、ほぼ全員が新採点方式で育ったスケーターだ。彼らの大多数は、先輩たちのようにキャリア半ばにして大きなルール変更に順応する苦しみを味わうことなくすんでいた。それだけに無駄のない、最先端のトレーニングを積んでくることができたのだろう。
(※記事文より一部抜粋)
引退発表会見のちょうど一か月後、「Number webが
大輔さんに関するコラムをまとめてくださったこともありましたね。
↓「Numberが追いかけた、髙橋大輔のスケート人生。」
http://number.bunshun.jp/articles/-/822095
時間の余裕がある今、また改めて目を通しておこうかなと思っています。
表現力が素晴らしいスケーターと言えば髙橋大輔さんの名前が一番に挙げられるところですが、
先ほどご紹介した記事にもあったように表現の礎にある技術力にも注目してもらいたいもの。
究極の技術力を要する難題に挑戦した大輔さんのチョイ懐かし映像、
UP主様に感謝してお借りします。
◆高橋大輔 Dおふぁー
http://dai.ly/x1isjfj
高橋大輔 Dおふぁー 投稿者 dai3lovely
スピンをしながらカクテルを届けるとか、スパイラルをしながら鏡餅を完成させるとか、
ジャンプを史ながらくす玉を割るとか、相当なムチャぶりも成功させた1年前でしたが。
この片足スケーティングのムチャぶりなお題に挑んだソチ五輪シーズンIN前の夏も、
苦労しながら最後は見事にやり遂げてガッツポーズをする大輔さんもまた素敵で。
時折ふいに見たくなる映像です。
常にスポーツと芸術との融合を氷上で具現化してきた
「フィギュアスケーター髙橋大輔」の2016年はいったいどんな年になるのでしょう。
今後の更なる活躍への期待感に満ちた新年を迎えられたことに感謝しながら…
何度でも大輔さんの演技を振り返り鑑賞していきたいと思います!
yocco
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男子フィギュア記事振り返り&大輔さんが挑んだ究極の技術
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