「まぁ基本的には受け身で過ごしてきたんですけども
今もやっぱり…いろいろ考えて振り返ってみたんですけど
すべて誰かに導いてもらって、ここまで来たなぁと思って。
僕自身が自発的に何かをしたいってやった時にまったく上手くいかなかったこと…
そのシーズンあれをやってみようこれをやってみようと思って
頑固に頑なに周りの言うことを聞かずに自分で突き進めてみたこともあったんですけども、
こう、ほんとに上手く回らなくて。これは自分にはやっぱり合ってないなということで
いろんな人の意見を聞いてその中で消化してその道に進んで行った方が
正しい道に進めるなぁと思ったことが経験上ありまして。
今後もそのつもりでやっていきたいと思います(笑)」
「TOLフォーラム2017」の席で自らの選手時代のことを語っていた大輔さん。
競技に対する姿勢がやや積極性に乏しい一面があり周囲に導いてもらっていたという
「受け身」の姿勢だったと自己分析していたトーク部分を書き起こしてみました。
※公式動画の15:35辺りから聴くことが出来ます
【動画】TOL FORUM 2017 part 2
https://youtu.be/PTuI5YWcAL8
このときの大輔さんの発言を引用しながらスポーツ社会学の視点で
とても興味深い解析をされているweb記事をお借りします。
★一流アスリート、成功のカギは“受け身”なこと
自己流へのこだわりは成長の限界をもたらす
[日経ビジネスオンライン 青島健太「スポーツ社会学」 2017.10.21]
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/16/122600093/102000039/
秋と言えば…? やはり芸術や文化的な活動がよく似合う。学園祭やシンポジウムがこの時期に行われるのもそのせいだろう。
当方も2日連続で2件のシンポジウムをはしごした。ひとつ目は10月14日(土)に東京目白の椿ホールで行われた「TOLフォーラム2017」。TOLはTotal Olympic Ladies の頭文字だ当会はオリンピックに出場した女性たちの組織で、この日は3人のアスリートによるトークショーを開催した。女子柔道の杉本美香氏、男子フィギュアスケートの高橋大輔氏、車いすバスケットボールの神保康広氏の3人に対して、女子体操の佐野智恵子氏がナビゲーターとなって話を聞いた。
女子柔道の杉本氏は、もともとはテニスをやっていたが、ホームランばかり打ってしまうので柔道に転向した…など、各氏から面白く笑えるエピソードも数多く披露されたが、印象に残ったのは高橋大輔氏の次のような競技姿勢だった。
「選手として大事なことは?」という質問に高橋氏は次のように答えたのだ。
「僕は自分で考えて一人でやろうとすると大体うまくいかないんですよ。だからコーチをはじめ、周りの人たちの話をよく聞いて、言われたことをきちんとこなせるようにするということですかね。フィギュアスケートの競技特性もあるかと思いますが、とにかく人に言われたことを大事にする。僕、人に面倒をみてもらったり、世話を焼いてもらったりすることが大好きなんですよ(笑)」
そして最後にはこんな「落ち」を付けた。
「だって僕、末っ子なんで…(笑)」
■周りの意見を聞き、成長する時間を短縮
もちろん会場は笑いの渦に包まれたが、高橋氏の競技姿勢に興味を覚えた。トリノ、バンクーバー(銅メダル)、ソチと3度のオリンピック出場に加えて、世界選手権での優勝を誇る世界的なスケーター。どれだけ積極的に主体的にスケートに取り組んでいたのかと思いきや、彼が強調したのは「受け身」でいることの大切さだった。周りの人の意見や意向をよく聞いて、それを素直に受け入れることが大事だと言うのだ。
高橋氏の話に「意外」という思いが強く残った。
翌15日(日)に参加したのは慶應義塾大学日吉キャンパスで行われた「オリンピックの楽しみ方~2018平昌五輪・2020東京五輪へ~」というシンポジウムだった。こちらは当方が進行役を務め、パネリストには競泳の松田丈志氏、同じく競泳の立石諒氏、女子サッカー「なでしこジャパン」の海堀あゆみ氏、女子フィギュアスケートの安藤美姫氏が登壇した。
2020年の東京五輪では、英国選手団のキャンプ地として慶應大学の施設を使うことが決まり、そうした情報を共有して機運を盛り上げることも本シンポジウムの狙いのひとつだった。
しかし、ここでも印象に残ったのは松田氏の次のような競技姿勢だった。松田氏はアテネ、北京、ロンドン、リオデジャネイロと4大会連続でオリンピックに出場し、4個のメダルを獲得している。
「オリンピックで活躍するために求められること? それは周りの人の意見を良く聞くということだと思います。自分一人の経験や知識には限りがある。それだけを頼りにやっていたのでは勝てない。さまざまな専門家の意見をしっかり聞いて、それを吸収する。そのほうが合理的ですし、なにより成長する時間を短縮できる。そういう戦い方をしないとオリンピックでは活躍できないと思います」
■主体性と受け身のバランスがカギ
前述の高橋氏の言っていることも、根底にあるのはこうした考え方なのだとその時に気付いた。たくさんのファンに囲まれた高橋氏は、茶目っ気も手伝って弱々しい自分をあえて見せるような言い方をしていたが、「末っ子的甘え上手」はたくさんの情報を手に入れるための重要な姿勢となっていたのだ。
主体性や積極性は、スポーツだけでなくさまざまな仕事をはじめ、どんなことに取り組んでいるにせよ、大事な要素であることは言うまでもない。まずもって、それがなければ話にならないと言えるだろう。
しかし気を付けなければいけないのは、その個性や我が強すぎて、人の話やアドバイスを聞かなくなってしまうことだろう。人の意見や注文に「カチン」とくることもあるが、それも短時間で自分を成長させてくれる要素だと思えれば、受け取り方にも柔軟性が生まれるはずだ。
自分の感覚や経験しか信じない…というのは、戦いの中(試合)では大事な態度だが、自分自身を成長させて、よりたくましくするためには、さまざまな意見を清濁併せて吸収するくらいの余裕が求められる。なぜならその方が合理的で、短時間で成長の材料を手に入れることができるからだ。
写真は8月の「フレンズオンアイス 2017」のときのもの、こちらもお借りしました。
末っ子気質で甘え上手な大輔さんの人柄も理解された上で
「受け身」であることの大切さを説いてくださった素晴らしい文面。
自己流にこだわりすぎることなく周りのアドバイスを受け入れるという
柔軟性のある競技姿勢こそが大輔さんが一流アスリートである所以なのだと理解できました。
また、周囲の意見を取り入れるということは年齢を重ねれば重ねるほど
難しさがあり勇気のいることでもあると思いますし、
そんな一般社会のビジネスでも通じる部分があることを教えてもらえて
とても有意義な学びの機会となった日経ビジネスの記事でした。
もうひとつ、本日UPされたweb記事を。
解答者のところに大輔さんの名前あり、今夜の予習になる番宣記事です。
全文はリンク先にてご覧ください。
★祝・建国150周年!“モザイク・カントリー”カナダ、世界一暮らしやすい街の住民の日常とは?『世界ふしぎ発見!』
[music.jp 2017.10.21 07:00]
http://music-book.jp/video/news/news/162542
「世界ふしぎ発見」
10月21日(土)夜9:00〜9:54、TBS系で放送
司会:草野仁
アシスタント:出水麻衣(TBSアナウンサー)
解答者:黒柳徹子/野々村真/岡田圭右/鈴木ちなみ/高橋大輔/アヤカ・ウィルソン
ミステリーハンター:出水麻衣
本日の読売朝刊ラテ欄、「世界ふしぎ発見!」のところにも大輔さんの名前。
(ほんの一瞬だけ「イケメン髙橋大輔」と書いてるのかと思い違いw)
今回のテレビ出演ではどんな服装でどんなトークで視聴者を魅了してくれるのでしょうか?
今日の夜9時、番組初登場の大輔さんをどうぞお見逃しなく!!
訪問&応援クリックいつもありがとうございます! yocco
にほんブログ村
↧
大輔さんが語った競技姿勢、一流アスリートの成功のカギ。
↧