長光歌子先生の対談企画、第1回目のお相手は本田武史先生。
ちょっと変わった場所での対談はお二人のコメント動画付き、
誕生日も血液型も同じというご縁の話や、歌子先生が武史先生に
大輔さんのジャンプコーチをお願いしたころの話からコーチ業の苦労話、
武史先生が現役だった当時の話などとても興味深い内容の記事になっています。
ここでは大輔さんにまつわるエピソードの部分のみ抜粋で記事文をお借りしますので
お手数ですが全文は以下のリンク先でじっくりご覧ください。
★歌子の部屋 Vol.3 ~長光歌子先生 対談企画<第1回>~
[フジスケ(FujiTV Skating Club) 2015.11.26]
http://www.fujitv.co.jp/sports/skate/archive/2015112601/index.html
(※記事文より一部抜粋)
【歌】武史先生には、本当に感謝してるんです。先生が海外に住んで練習して、世界選手権3位に入ってくれたから、大輔も強化費をもらって海外で練習できるようになったんですよ。
武史先生が男子フィギュア界を切り開いてくれたから、大輔もそのレールに乗ることができたっていう感じ。彼はラッキーだったのよ。
【本】長野オリンピックが終わってからソルトレイクシティオリンピックまでっていうことで、強化費を出してもらい、海外で練習できたんですけどね。
【歌】強化費が全くない時代もあったわけですもんね。世界に対して、“日本”というブランドを武史先生達が作ってくれたんですよ。
【本】昔は大変でしたよ。世界から見たら、日本人はメダルを獲れないって思われてましたしね。佐野稔先生の世界選手権3位から27年間、獲れてなかったですよね。初めての世界選手権が、96年にエドモントだったんですけど、僕、ほぼノーミスだったんですよ。でも結果は13位…。
【歌】特に旧採点だったから、余計にそうなのよね。昔(佐藤)信夫先生がおっしゃっていたの「あなたが日本人じゃなかったら表彰台に登れてたよ」って言われたらしいの。
【本】そういう時代だったんですよね。
【歌】話は変わるけど、カナダに大輔を連れていった時に、当時の武史先生のコーチだったダグ・リーとミッシェル・リーが、武史先生と家族同然って感じですごくうらやましかったわ。日本人がこんな風に認められて、愛されてるんだって感じて。
【本】練習してる時は言い合いになったりしたけど、プライベートは家族同然みたいな感じでしたよね。本当に彼らは温かい人たちなんですよ。毎年ダグのスケートチームでゴルフ大会があって、そこでオークションをやるんですけど、そこで集まったお金は全部近くの病院に寄付するんです。スケートのチャリティーショーもやってたりして、ブライアン・オーサーとか、(伊藤)みどりさんもすべってるんですよ。
【歌】1回、大輔も出させてもらったわよね。そういうのって、本当にいいよね。社会貢献もしっかりしていますね。
【本】そうですね。僕はそこで、本当の“チーム”っていう言葉を知ったっていうか、チームでやる意味を学びましたね。
■髙橋大輔さんと本田武史さんとの出会い
【歌】武史先生が、大輔の演技を初めて見たのっていつ?
【本】う~んと、、2002年長野の世界選手権のエキシビションですかね。あの時は大輔が世界ジュニアでチャンピオンになって、招待されたんですよね。
【歌】その時は大輔も私も世界選手権を客席で全部見てたんですよ。男子のトップ6は、ショートプログラムで全員ノーミスだったんですよね。
【本】あのトップ6の緊張感は、今思い出しただけでもちょっと鳥肌が立ちますね。
【歌】で、それを見て大輔。もうビビっちゃって…「僕はこんなところでやれません」って(笑)
【本】よくあの緊張感の中で、3位になったって思いますね(笑)
【歌】でも、武史先生の一番尊敬している所は、武史先生が男子フィギュア界を切り開いてくれたけど、それから大輔を指導してくれた。自分よりも上の成績を出すために手助けしてくれたことを、本当にすごく感謝してるし、尊敬してるの。
【本】僕の中で、プライドはありますけどね。だけど、誰しも絶対にピークを越えて引退する時が来るじゃないですか。そうなった時に何を残せるかって、下の選手たちに伝えていくことしかないと思うんですよね。
【歌】そういえば、2010年世界選手権の時は本当に大変でしたよね。
【本】本当に!
【歌】バンクーバーオリンピック終わりで、大輔の気持ちがバーンアウトしちゃって…体もつらそうだったし、目が死んでたよね。
【本】練習に来ても、何にも飛べなかったですね。ダブルアクセルですら転んでましたからね。
【歌】そう、辞めようかっていう話もしてましたね。で、武史先生に現地に入ってから「ジャンプを作り直してくれる?」って言ったんですよね。
【本】もう、本当にギリギリまで練習してました。でも本番弾けましたね。(※2010年世界選手権高橋大輔優勝)
【歌】オリンピックに向けて積み重ねていった貯金があったからね。
【本】練習の時とは見違えましたね。
↓大輔さんFS「道」の画像はこちらのサイトからお借りしました。
http://photos.skatetoday.com/thumbnails.php?album=120&page=2
2010年トリノワールド、大輔さんを世界王者へと導いたあの感動的な演技は
歌子先生と武史先生の手厚いサポートがなければ実現しなかったのかも?!
日本の男子フィギュア人気の先駆者である武史先生とそのあとを引き継いでいった大輔さんの、
2人の素敵な関係と歌子先生から武史先生への心からの感謝の思いが印象深かった記事でした。
★無良、田中 NHK杯フィギュアへ 27日開幕、上位進出狙う
[さんデジ(山陽新聞デジタル) 2015.11.26 09:36]
http://www.sanyonews.jp/article/263822/1/
(※記事文より一部抜粋)
21歳の田中にとって初のNHK杯。「ずっと憧れていた試合。ピークをここに合わせてきた」。例年より早い8月にシーズンインし、既に国際大会を2試合消化。9月のUSクラシック(米国)では自己最高の212・34点で準優勝し、上昇気流に乗っている。
夏場の北海道合宿で、同じ倉敷市出身の五輪メダリスト高橋大輔さんと再会し、表現の手ほどきを受けた。「指がばらばら。膝も曲がっていて汚く見える」―。高橋さんから細かい身のこなしを厳しく指摘され、「トップで戦うためには、ここまで意識しないといけないのか」と気付かされた。今季から高橋さんを育てた長光歌子コーチにも師事し、基礎のスケーティングも見直した。
満を持して迎える大会。タンゴ曲のショートプログラムではパーマのかかった髪を振り乱し「男の色気」をアピール。一転、フリーのオペラ「椿姫」は重厚な楽曲で、変調に合わせ時に荘厳に、時に華やかに舞う。「気に入っているプログラム。ミスなく完成させたい」
上位への鍵を握る4回転ジャンプが成功したとき、4年前の世界ジュニア銀メダリストはシニアの表舞台に躍り出る。
★フィギュアスケート“注目のアイスダンスカップル”に迫る【前編】
[東京ウォーカー 2015.11.26 19:59]
http://news.walkerplus.com/article/68587/
今、大きな盛り上がりを見せているフィギュアスケート。その人気種目といえば、まずは女子シングル、そして男子シングルが挙がる。しかし、その他にも、ペア、アイスダンス、そしてシンクロナイズドスケーティングといった種目が存在する。どれも熱心なファンには人気の種目だが、テレビ放映の機会も少ないため、一般的にはさほどポピュラーな存在とは言えない。
だが、近年、世界国別対抗戦のような団体競技としての大会が開催され、また、オリンピックにおいても団体種目が採用されたこともあり、ペア、アイスダンスの重要性と注目度は日増しに高まっている。先日、前橋市で開催された東日本選手権においては、西日本の所属選手、ジュニアも含めた総勢8組のアイスダンスカップルがエントリーするという、例年にない盛り上がりを見せた。ここでは今週末に長野市で開催される、NHK杯へ出場予定の2組を、前後編に分けて紹介したい。
(※以下、記事文より一部抜粋)
■平井絵己&マリオン・デ・ラ・アソンション
まず紹介するのは平井絵己&マリオン・デ・ラ・アソンション組。シングル競技で活躍していた平井絵己と、フランス、リヨン出身のマリオン・デ・ラ・アソンションがカップルを結成したのは2011年。年々実力をつけ、昨シーズンには国際大会でも評価を受けるまでに成長した。
平井「今季の目標は世界選手権に出場することです。毎年それを目指して頑張っていますが、今季は特に、大きく進歩して目標を達成したいという思いが強いです。そのためにも、出場を予定しているチャレンジャーシリーズ、“ゴールデンスピン”でポイントを取っておきたいと考えています」
「大学4年生まで、アイスダンスは考えていなかったんです。お誘いを受けたとき、将来のためにもシングルだけでなく、他の分野も経験しておきたい、と考えたのがきっかけです。ただ、実際にやってみると、アイスダンスは本当に奥が深い。毎年進歩していることを実感できるので、楽しくやらせていただいています。リヨンを本拠地にしていますが、私のフランス語は…ぼちぼち?」
アソンション「いや、絵己のフランス語は悪くないよ。どんどん進歩しているよ」
「フランスでは良いパートナーに巡り合えなかったことが一番の理由です。以前のパートナーとカップルを解消してから、新たなパートナーを探していました。でもフランスでは見つからなかった。そんな時、絵己がリヨンに練習に来ていて、トライアウトしてみないか、とのお話をいただいたんです。そして、彼女とカップルを組むと決めたんですが、当初はどちらの連盟に所属するか決め切れずにいました。最終的には二人で話し合って決断しました。私はフランスの連盟に留まることにこだわりは持っていませんでしたので、機会があれば他国に所属を変えてもいいと思っていました。絵己とカップルを組むまで、日本や日本の連盟とは全く関わりがありませんでしたが、日本のスケート事情については良い話を沢山聞いていました。それに、私の最も好きなスケーターは高橋大輔なんです。だから、日本のためにスケートができることは幸せです」
◆Daisuke TAKAHASHI SP NHK Trophy 2009
https://youtu.be/oSSkxMQAIR8
今年のNHK杯に出場する選手たちの記事に大輔さんエピソードがあったので
一部抜粋で感謝して記事文をお借りしました。
↓「NHK杯2015」公式サイト、日本選手の紹介ページはこちら
http://www.nhk.or.jp/figure/entries/index.html
バンクーバー五輪での大輔さんの演技に刺激を受けたと語っている無良くん、
歌子先生の門下生となり夏合宿では大輔さんから直々の指導も受けたという刑事くん、
そして関大の後輩である平井絵巳ちゃんとアソンションくんのアイスダンスカップル、
明日から始まる試合でそれぞれが納得のいく演技が出来るよう心から応援しています!
そしてお借りした動画は大輔さんの怪我からの復帰シーズン、2009年NHK杯のSP「eye」。
珍しくステップシークエンスでバランスを崩していましたが
高難度な技術と体幹バランスの持ち主である大輔さんでも
怪我明けの試合はメンタル面もフィジカル面も調整が難しかったことでしょう。
ちょうど今日11月26日は大輔さんが右ひざ前十字靭帯の手術を行った日。
あれから7年、ここ1~2年の間は競技会から離れていたことで
膝への余分な負担も減って徐々に回復の経過をたどっていることと想像します。
来月のXOI2015ではNY仕込みのキレキレなダンスをほんの少しでも魅せてもらえたら嬉しいです!
yocco
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「歌子の部屋Vol.3」とNHK杯関連記事の大輔さんエピソード
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